トイレや浴室の換気扇取り付け方法とは?DIYは資格が必要
換気扇の取り付けや交換は、工事に資格が必要なため業者に依頼しなくてはなりません。換気扇工事では電気配線を扱います。コンセントの増設が必要なケースもあるでしょう。そういった作業を知識のない人がおこなうのは、感電や漏電といった事故が起こるおそれがあり危険です。
また、換気扇が設置されている場所は高所なことも多いので、足場も安定しておらず慣れない作業をおこなうのは難しいでしょう。
本記事では、換気扇工事の方法や自分で作業をおこなう危険性、業者に依頼した場合の費用相場などさまざまな情報をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
配線やコンセント増設に関わる換気扇の取り付けは資格が必要
「ペットを飼っていてニオイが気になる」「既存の換気扇が壊れてしまった」など、換気扇の取り付けが必要になる場面はさまざまです。しかし、電気配線を扱う作業が必要な工事は、法律上電気工事士の資格が必要になります。
また、コンセントが近くにない場所に換気扇を取り付ける場合は、コンセントの増設工事も必要です。コンセントの増設も同様に資格が必要なため業者に相談しましょう。
資格が必要な理由は、電気工事の方法や扱う電線などに関する知識や技術のない方が作業をおこなうと事故を起こす危険性があるからです。誤って通電している電線に触れれば感電してしまいますし、作業中にどこかで漏電したら火災の原因になるというリスクもあります。
まずは、資格は持っているけど作業方法がわからないという場合の換気扇の取り付け方をご紹介します。無資格でも取り付けられるものが知りたい場合は、【窓用換気扇は自分で取り付けができる】を参考にしてください。
業者に依頼しなければならない場合は、【業者に依頼したときの費用相場】にて費用相場の確認をして、検討してみてはいかがでしょうか。
資格を持っている場合は自分で換気扇を取り付けてみよう
ここでは、これまで換気扇がなかった場所にプロペラタイプの換気扇を取り付ける場合の作業方法を解説します。まずは、事前準備として以下のものを用意しましょう。
・換気扇
大きさやコードの長さなどを設置場所に合わせて考えて購入しましょう。
・コンセント
新しい場所にはコンセントがない場合が多いので、新たに設置するコンセントを購入しておきましょう。
・電動ドリルとノコギリ
壁を切る際に使用します。どちらかだけでは穴を開けるのが難しいので、両方用意しておきましょう。
・ペンもしくはマスキングテープなど
壁穴を開ける場所のマーキングに使用します。自分が使いやすいものでかまいません。
・木枠
壁穴の周りを囲うために使用します。木材を購入して、壁穴の大きさに合わせて切ればピッタリのサイズを作成できます。部屋側の木枠は、換気扇本体よりひと回りほど大きく作っておきましょう。そうすることで、換気扇を木枠に固定できて壁穴と換気扇の隙間もふさげるのでおすすめです。
・屋外用のフード
屋外側は、換気扇のフードがないと雨ざらしになってしまうため、換気扇のサビつきや劣化が早くなるおそれがあります。また、雨風が家の中に入らないようにするためにも、屋外用のフードを用意しておきましょう。
・コーキング
木枠やフードだけでは壁穴との間に隙間が残ってしまうので、それをふさぐために使用します。
・ドライバー
素早く作業を進めたい場合は、電動のドライバーを用意しておくのがおすすめです。
上記のものが準備できたら作業をはじめましょう。工程は以下の通りです。コンセントの増設作業が必要な場合は、ブレーカーはオフにしてから作業してください。
1.壁に穴を開ける
最初にペンやテープなどで、どこに穴を開けるか印をつけます。そして、印に合わせてドリルで穴を開けたあと、すべての穴を通るようにノコギリの刃を入れて壁を切りましょう。このとき、換気扇のコード長さを考えつつコンセント増設用の穴も一緒に開けておきます。
2.コンセントの増設
コンセントは、新たに配線をおこなう方法とすでに使っている回路から分岐させるように配線する方法があります。該当する回路で使える電気の容量などを計算する必要があるので、容量を超えないように考えて配線してください。配線できたらコンセントと接続して壁に固定し、カバーを被せてコンセントの増設完了です。
3.木枠を壁穴にはめ込む
コンセントの準備ができたら、後は換気扇の取り付けです。まず事前に換気扇と壁穴の大きさに合わせて用意した木枠を壁穴にはめ込むのですが、木枠をはめ込んだだけでは外壁との間には隙間ができてしまいます。コーキングで隙間をふさいでおきましょう。
4.フードを取り付ける
フードは、ビスで固定できるようになっています。壁穴の部分をおおうようにセットしたら、枠をビス止めしましょう。さらに、よりしっかりと雨風を防ぐためにフードの枠の部分もコーキングしてください。
5.換気扇本体を取り付ける
換気扇は、一度分解して土台から順に取り付けます。まずは土台を木枠に固定して、次にプロペラの枠となる部品、そしてプロペラ、最後にカバーです。すべての部品を取り付けたら、コンセントにプラグを差し込んで動作確認をしましょう。無事に換気扇が回れば完了です。
換気扇の取り付け位置には注意が必要
ご紹介した方法で取り付けることができるのは、外と直接つながっているタイプの換気扇です。換気扇を設置した場所の近くに隣家や飲食店の排気口などがあると、換気扇を回すたびにそこからのニオイが入ることがあります。
それでは換気ができるようになっても快適な生活にはならないので、事前に周囲の環境などは確認しておきましょう。
そして、上記の作業を自分でおこなうのは難しそうだと感じた場合は、業者に依頼する必要があります。まずは弊社にご相談いただき、お電話にて希望などをお聞かせください。状況に応じて適した業者を手配いたします。
窓用換気扇は自分で取り付けができる
基本的には電気配線を扱ったりコンセントを増設したりするために資格が必要な換気扇取り付け工事ですが、無資格でも取り付けができるものもあります。それが窓用換気扇です。
窓用換気扇とは、その名の通り窓にはめ込むようにして使う換気扇のことで、電源はコンセントから取ります。そのため無資格で取り付けはできますが、窓の近くにコンセントがないと設置できません。取り付けたい窓の近くにコンセントがある場合は、以下の方法で取り付けてみましょう。
1.換気扇を組み立てる
窓用換気扇の多くは、換気扇本体の下に窓の大きさに合わせてサッシを組み合わせるようになっています。本体下部のネジをゆるめて、サッシを取り付けましょう。
窓の大きさに合わせてサッシの高さが調整できたら、付属のパネルを組み立ててはめ込みましょう。サッシの調整方法などは、付属の取扱説明書をご確認ください。
2.換気扇を取り付ける
組み立てた換気扇は、まず下部を窓にはめ込みます。そして、上部の換気扇本体側を後からはめ込んだら、本体の両サイドについている締め付け用のネジを締めて、がたつきがないように固定しましょう。最後にコンセントを差し込んで動作確認をして、問題なく動けば完了です。
窓用換気扇で解決するトラブルなら、取り付け方法は難しくないので、素人でも作業できるでしょう。しかし、窓の近くにコンセントがない場合など、状況によっては設置できない可能性もあります。
そのときは、安全・確実にトラブルを解消するため、業者に換気扇の取り付けを依頼しましょう。業者を探すのが面倒という場合は、弊社がご相談に乗ります。お急ぎの方には迅速な対応ができる業者をご紹介しますので、いつでもお気軽にお電話ください。
業者に依頼したときの費用相場
換気扇の取り付けや交換を業者に依頼した場合、費用の差は設置場所や取り付ける換気扇の種類によって変わります。性能がよいものや大きさのあるものは費用が高い可能性が高いので、覚えておきましょう。ここでは、設置場所ごとにおおまかな費用相場をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
トイレの換気扇|天井・壁
トイレの場合は、元々の換気扇が取り付けられている場所によって費用が異なります。天井の場合は約10,000~30,000円、壁の場合は約8,000~20,000円が相場です。
人感センサー付きなど換気以外の機能がついたものを取り付ける場合は、換気扇本体にかかる費用が増えるので、工事費も含む全体の工費も高めになります。
キッチンの換気扇|プロペラファン・シロッコファン
キッチンの換気扇は、外と直接つながっているタイプのプロペラファンを使用している場合と、ダクトを使って換気をおこなうシロッコファンを使用している場合があります。
そして、同じタイプの新しい換気扇に交換する場合は約30,000~40,000円が相場です。しかし、故障などをきっかけに別のタイプに交換したいとなると、工事内容が複雑になるため10万円を超える工事になる場合もあります。
浴室の換気扇
浴室の換気扇は、特別な機能がついているものでなければ、約20,000~30,000円で取り付け可能です。しかし、なかには暖房機能がついた換気扇なども存在します。そういった機能がついたものは少し高めになるでしょう。
なお、ここまででご紹介した費用はあくまでも相場です。前述の通り、換気扇の大きさや機能、設置場所、業者などによって細かい金額は変わります。コンセントの増設が必要な場合は、そのぶんの費用も追加で必要です。
詳しい金額を知るためには、業者から見積りを取る必要があります。また、費用を少しでも安くしたいという場合は、複数の見積りを比較検討するのもよいでしょう。
しかし、自分でいくつも業者を探すのは手間に感じる方もいるのではないでしょうか。そのときは、ぜひ弊社にご相談ください。弊社には、全国に数多くの加盟店が存在しますので、お近くの業者をいち早くご紹介することができます。見積り無料の業者を選んでご紹介することもできるので、まずは無料相談窓口にご連絡ください。
業者選びはおまかせください!
ここまでで、換気扇工事が素人には難しいことや有資格者しかおこなえない作業があること、業者依頼の際の費用相場についてご紹介してきました。
しかし、実際にどのような流れで工事がおこなわれるのか、わからなかったり不安を感じたりする方もいるでしょう。そこで、最後に業者に相談してから工事完了までの流れを解説します。
1.業者に相談
手段は、電話やメールなどさまざまです。自分が相談しやすい方法から、業者を選んでみてもよいかもしれません。ただし、電話であれば話し方などから業者の雰囲気を感じ取ることができるので、そういった点が気になる方には電話をおすすめします。
2.見積り
詳しい費用とその内訳がわかるので、内容をよく確認しておきましょう。なお、見積りはご相談内容から概算で出してくれることもありますが、事前に現場がわかっていないと当日に追加料金が発生するおそれがあります。現地調査に来て見積りを出してくれる業者に依頼すると、必要な工事がはじめからわかるのでよいでしょう。
3.施工日の決定
見積り後、内容や金額に納得のいく業者が見つかったら正式に施工を依頼します。業者と日程調整をして、施工日を確定させましょう。
4.当日施工して支払い
当日は約束の時間に業者の担当者が作業に来ます。そして、作業内容を改めて確認したら作業開始です。作業が終わったら依頼者に施工後の状態を確認してもらい、問題なければ完了になります。
支払いのタイミングや方法は業者によってさまざまです。作業後にその場で支払いという場合もあれば、作業前に支払いをおこなうケースもあります。振込がよいという業者もあるかもしれません。気になる方は正式な作業依頼の際に確認しておくとよいでしょう。
弊社がご紹介する業者の多くは、上記のような流れで作業をおこないます。現地調査をおこなう業者も数多くいるので、正式な依頼後には追加料金が発生することもほとんどありません。
換気扇取り付けだけでなく、付随する電気工事があった場合も対応できる業者を手配しますので、安心してご利用ください。
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