屋外の防水コンセント取り付け│配線の確保・設置場所・種類について
屋外の防水コンセントの取り付けは、電気工事業者に依頼するのが一般的です。なぜなら、防水コンセントの取り付けでおこなう電気配線にふれる作業は、電気工事士の有資格者でないとできないからです。また、取り付け工事では壁に穴をあけるような難しい工程もあるので、専門知識を持った業者に任せたほうが安心でしょう。
この記事では、防水コンセントを取り付ける工事の方法、設置場所、防水コンセントの種類などをご紹介していきます。この記事の情報を参考に、まず、どう増設するかを考えてみてください。そして、業者との打ち合わせをすすめていきましょう。
目次
防水コンセントの取り付けを依頼するまえに考えておきたいポイント
防水コンセントの取り付けを業者に依頼する際に、あらかじめ考えておきたいポイントがいくつかあります。それらのポイントは、業者との打ち合わせの際に話し合う内容なので、さきに考えておくことで打ち合わせがスムーズに進むでしょう。今回取り付ける防水コンセントの目的や用途をふまえて、以下の3つのポイントについて考えてみてください。
【1】配線を確保する方法
防水コンセントを取り付けるには、電気を供給する配線の確保が必要です。配線を確保する方法は、以下の2つです。防水コンセントに使用する電化製品の消費電力をもとに、選択してください。
・ほかのコンセントの配線を使う方法
近くにあるコンセントの配線を分岐させ、新たに設置するコンセントまで配線をひく方法です。この方法は、取り付ける防水コンセントで使う電化製品の電圧が小さい場合に適しています。
・分電盤から新たに専用の配線をひく方法
防水コンセントで消費電力が大きい電化製品を使う場合は、基本的にこの方法を選択します。ただし、この方法は分電盤に空きのブレーカーがあることが条件です。分電盤を見て、割り当てされていないブレーカーがあるかを確認してみましょう。
【2】設置方法
コンセントの設置方法には、配線を壁や天井に埋め込む「隠ぺい型」と、埋め込まない「露出型」があります。見ためがすっきりしている隠ぺい型を希望する方が多いですが、設置場所によっては隠ぺい型の施工が難しいこともあります。業者との打ち合わせの際に現場を見てもらい、可能な設置方法を確認しましょう。
【3】設置場所
コンセントの設置場所を決める際には、「どこに設置して、何をしたいか」が基本的なポイントです。たとえば、電気自動車の充電用に設置したい場合には、駐車場のなかで、自動車側のケーブル差し込み口に近い場所がよいでしょう。また、広い庭のお手入れに芝刈り機を使いたい場合には、全体を作業しやすいよう、庭の中心に設置すると便利です。
高さについては、床や地面から30cm程度高い箇所に設置するのがのぞましいです。それは、コンセントが雨水につかってしまったり、雨水のはねかえりでぬれてしまったりするのを防ぐためです。
さらに、屋外にコンセントを設置する場合、なるべく人目につかない場所がおすすめです。なぜなら、屋外のコンセントは他人に使用されてしまうリスクがあるからです。そういったリスクをさけるために、できるだけ人目につかない場所に設置するようにしましょう。
ここまでで、取り付け工事を業者に依頼するまえに考えておきたいポイントを3点ご紹介してきました。しかし、自分で判断するが難しいポイントもあるので、業者の説明や提案を参考にしながら考えていくのもよいでしょう。
防水コンセントを選ぶ際には商品ごとの特徴に注目!
防水コンセントを取り付ける際には、コンセント選びも重要なポイントです。防水コンセントとひとことでいっても、商品ごとにさまざまな特徴があります。今回は、ピックアップした4種類の特徴をご紹介していくので、商品選びの際にぜひ参考にしてみてください。
鍵付き防水コンセント
屋外のコンセントは、他人に使用されるリスクが考えられます。そのため、なるべく人目につかない場所に設置するのがのぞましいですが、難しい場合は、鍵付きの防水コンセントを選ぶとよいです。
鍵付きの防水コンセントは全体がカバーにおおわれていて、鍵でロックをかけられるため、無断使用を防ぐことができます。
ポール型防水コンセント
防水コンセントを広い庭のまんなかに設置したい場合や、電化製品の使用場所が壁から遠い場合には、ポール型という選択肢があります。ポール型は地面に直接施工するタイプなので、設置場所を選びません。壁や天井に設置すると不便になってしまう可能性があるときは、ポール型コンセントを選択肢として考えてみましょう。
アースターミナル付き防水コンセント
屋外で使う電化製品のなかには、アース線の接続が必要なものもあります。そのような電化製品を使う予定の方は、アースターミナル付きの防水コンセントを選びましょう。
明るさ検知機能付き防水コンセント
照明器具を設置するために屋外の防水コンセントが必要な場合、明るさ検知機能がついた商品がおすすめです。明るさ検知機能がついていると、暗くなったら照明が自動で点灯し、明るくなったら自動で消灯します。
このような機能があると、照明器具のスイッチをON・OFFする手間がはぶけたり、必要な時間だけ点灯することで電気代が節約できたりするメリットがえられます。屋外に照明器具を設置するために防水コンセントを取り付ける方は、明るさ検知機能付きの商品を選んでみてはいかがでしょうか。
このように、防水コンセントの種類はさまざまで、それぞれの特徴や機能は異なります。また、業者によって用意できるコンセントの種類は異なるので、打ち合わせの際に資料を見たり提案を聞いたりして、あらためて考えてみてください。
防水コンセントの取り付けを依頼する業者の選びかた
防水コンセントの取り付け工事は、電気工事業者やリフォーム業者などに依頼できます。地域によっては業者が数多くあり、どの業者がよいのか悩んでしまうこともあるかもしれません。そんなときは、以下の2つのポイントに注目して選んでみてください。
・会社の所在地や連絡先がはっきりしているか
電気工事をおこなう業者の規模はさまざまです。規模が大きく知名度が高い業者もあれば、規模が小さく個人ひとりで経営と施工をしている業者もあります。そのため、信頼できる業者かどうかを見極めるポイントとして、業者のホームページに所在地や連絡先がしっかり記載されているかを確認しましょう。
・作業依頼前に現地調査・見積りがあるか
防水コンセントの取り付けにかかる料金は、設置方法や設置場所の状況などによって変動します。そのため、作業を依頼するまえに現地の調査と見積りの提示をしてくれる業者が安心です。
現地調査にもとづいた見積りをとらずに作業を依頼してしまうと、作業後に、予想より高額な料金を請求されることがあるかもしれません。業者を選ぶ際には、作業依頼前の現地調査と見積りに対応してくれるかを確認してください。
料金の相場
防水コンセントの取り付け料金は基本的に、作業料、部品代、そのほかの費用で算出されます。相場については1万円から4万円程度です。相場に大きな差がある要因は、配線を確保する方法、配線の距離、設置方法などがあげられます。
このように、防水コンセントの取り付け料金はケースによって大きく異なります。実際の料金を知るためには、現地調査を依頼して見積りをとってもらいましょう。
電気配線図を用意しておこう
業者に工事を依頼する際には、ご自宅の電気配線図を用意しておくとよいです。電気配線図とは、電気配線の分岐と使用箇所が描かれている図面です。防水コンセントの増設工事を計画する際に重要な資料なので、打ち合わせの際に提出できるようにしておきましょう。
電気配線図が見つからないときは、ご自宅を建築した業者に問い合わせてみるとよいかもしれません。
電気工事は弊社にご相談ください!
弊社は、全国の電気工事業者をご紹介するサービスを提供しています。現地調査と事前見積りは、基本的に無料です。そのため、料金によっては工事をあきらめようと考えている方や、ほかの業者の料金と比べてみたい方でも、安心してご利用いただけます。
弊社をご利用の際は、まずコールセンターにお電話ください。お電話は24時間365日受け付けているので、いつでもご連絡いただけます。
電気工事関連記事
- ユニットバスの換気扇の不調は交換で解決!費用についてもご紹介
- 電波の強電界地域って?地域に合わせたアンテナでテレビを見よう
- テレビが映らない!エラーコードE202はアンテナの受信が原因!?
- エアコン工事の料金相場をご紹介!取り付け・取り外しはお得な業者で
- ローゼットとシーリングの違いとは?取り付け工事は業者に依頼
- 風呂場の換気扇は24時間つけっぱなし!掃除・交換・電気代について
- 電気配線工事のDIYには資格が必要!費用を抑えて依頼するには
- 室内アンテナは環境に適した機種を購入すべき!選び方のコツも解説
- BSが見れないときはテレビやアンテナをひとつずつ確認していこう!
- アンテナとブースターの接続方法をご紹介!上手にテレビを楽しもう