分電盤を交換して安全に電気を使おう!工事費用もあわせてご紹介
分電盤の交換を検討中の方は、一度業者に依頼して詳しく点検してもらうことをおすすめします。そもそも一口に「分電盤」といっても、そのなかには器機が3つあり、目的によって交換するべき器機が異なります。この3つのうちどれを交換するべきか、素人の目では判断が難しいため、業者に依頼することがおすすめなのです。
この記事では分電盤の仕組みや器機ごとの交換費用、交換時の注意点などをご紹介していきます。適切に分電盤に交換するために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- まずは「分電盤」と「3つの器機」の役割を確認しよう!
- そもそも分電盤とは
- アンペアブレーカー
- 漏電ブレーカー
- 安全ブレーカー
- 分電盤交換のさまざまなパターンとその費用
- 分電盤全体を交換する場合……約13万円
- アンペアブレーカーのみを交換する場合……約5,000円
- 漏電ブレーカーのみを交換する場合……約1万5千円
- 安全ブレーカーのみを交換する場合……約1万円
- 分電盤の交換は「電気工事業者」に依頼しよう!
- 電気工事に必要な「電気工事士」について
- 業者選びのポイント1:見積り
- 業者選びのポイント2:知識と経験がある業者かどうか
- 依頼する際に知っておくといいことも確認しておこう!
- エアコンや電子レンジなどの「専用回路」が必要か
- 「分岐回路」はいくつ必要か
- 新しい分電盤の設置場所について
まずは「分電盤」と「3つの器機」の役割を確認しよう!
分電盤の交換をする前に、まず分電盤がどういうものなのか確認していきましょう。分電盤は自宅で電気を使うためには欠かすことができないものです。
そもそも分電盤とは
分電盤は契約している電気会社から送られてきた電気を、自宅の各回線に振り分ける役割があります。そのため、分電盤がなければ電気を使うことができません。
ブレーカーという名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。このブレーカーが分電盤のなかにある3つの器機です。分電盤が役割を果たすために、それぞれさらに細かい役割が与えられています。
アンペアブレーカー
ご家庭ごとに電気会社との契約で、使用できるアンペアが決められています。その契約しているアンペアを超える電気を使用してしまうと、アンペアブレーカーが落ちて電気の流れを遮断します。つまり、契約している以上のアンペアを使用できないようになっているのです。
このアンペアブレーカーは契約する電気会社が設置するものです。電気会社によってはサービスブレーカー・契約ブレーカーなどの呼び方をするところもあります。また、近年ではアンペアブレーカーの設置がない電気会社も現れてきました。
漏電ブレーカー
回線のどこかで漏電が起きたときに、それを検知して電気を遮断するのが漏電ブレーカーです。漏電が起きたまま電気が流れ続けると、感電や火災などにつながる危険があります。それを防ぐという目的で、とても需要な役割があるのです。
安全ブレーカー
安全ブレーカーは分岐ブレーカーや子ブレーカーという呼び方もあります。役割はアンペアブレーカーと似て、電気を使い過ぎたときに電気を遮断するというものです。
ではどこが違うかというと、家全体の電気を管理しているアンペアブレーカーに対して、安全ブレーカーは回路ごとの電気を管理しています。そのためアンペアブレーカーが落ちると家全体の電気が止まってしまいますが、安全ブレーカーが落ちるときはその回路の電気だけが止まるという具合になるのです。
弊社では分電盤の交換できる業者をご紹介しています。ご契約の前に現地でご相談やお見積りをさせていただきますので、一度ぜひ弊社までご連絡ください。
分電盤交換のさまざまなパターンとその費用
分電盤を交換するとなると、気になるのはどれくらいの費用がかかるかということではないでしょうか。ここでは分電盤全体とブレーカーごとに、それぞれどれくらいの交換費用がかかるのかをご紹介していきます。
分電盤全体を交換する場合……約13万円
分電盤を交換するには、作業代と分電盤やブレーカーの代金が必要になります。まず作業代にかかる費用が約2万円です。そして、分電盤の本体価格が約5,000~10万円・漏電ブレーカーが約3,000~1万円・安全ブレーカーが約1,000円となっています。また、このほかに出張費がかかる業者や、古い配電盤の処分費用がかかる場合もあるようです。
作業代については業者によっても異なりますし、分電盤やブレーカーの価格は製品によってもかなり差があります。詳細な費用については業者にご確認ください。
分電盤は13年ほどで寿命を迎えるといわれています。そのため、取り付けから13年ほど経過している分電盤があるのであれば、故障する前に交換したほうがよいかもしれません。また、分電盤が熱い・異音がする・破損している・焦げた跡があるなどは、交換のサインです。それらの症状が現れたら早めに対処しましょう。
アンペアブレーカーのみを交換する場合……約5,000円
アンペアブレーカーは契約しているアンペア数を変更するのであれば、必ず交換が必要です。電気会社が設置するものなので、交換はその電気会社に連絡するかたちになります。
交換にかかる費用は約5,000円はみておいたほうがよいでしょう。ただ、無料で交換してくれるという電気会社もあるようなので、こちらも一度電気会社に確認してみてください。
漏電ブレーカーのみを交換する場合……約1万5千円
漏電ブレーカーのみの交換の場合は、作業代・漏電ブレーカーの本体価格ともにそれぞれ約3,000~1万円となっています。
漏電による事故を防ぐためにある漏電ブレーカーですが、故障すると漏電していなくても落ちるようになることがあります。その場合、適切に役割を果たせていなくなっているため、その状態で電気を使い続けるのは危険です。早めの交換が必要でしょう。
安全ブレーカーのみを交換する場合……約1万円
安全ブレーカーの交換は、作業代が約3,000~1万円、本体価格が約1,000円ほどです。
安全ブレーカーも故障をしていると、電気の使い過ぎをしていないのにブレーカーが落ちてしまうことがあります。また、ブレーカーが落ちる回数が多いことなども交換のサインになります。このような症状に心当たりがある場合は業者に確認してもらいましょう。
弊社でご紹介している業者では、まず無料で見積りをお出しし、お客様にご納得いただいてからご契約していただくことができます。安心してご利用ください。
分電盤の交換は「電気工事業者」に依頼しよう!
分電盤の交換は必ず電気工事業者に依頼しましょう。交換するには「電気工事士」という資格が必要です。もしDIYでできたら費用を抑えることができるとお考えの方がいるかもしれませんが、それは絶対におこなってはいけません。
電気工事に必要な「電気工事士」について
電気を扱う作業は大変危険な作業です。作業中に感電などの事故が起きてしまう危険性があるからです。また、作業に欠陥があると電気の使用中に感電や火災が発生してしまうこともあります。それらを防ぐために、法律で電気工事の作業をするための資格が定められているのです。
もし電気工事士の資格を持たない人が作業した場合、罰金や懲役が科せられることが考えられます。費用はかかりますが、安全性を考慮しても、資格を持つ業者に依頼する必要があります。次にどんなところに気を付けて業者を選ぶとよいかをご紹介するので、それを参考によい業者を見つけましょう。
業者選びのポイント1:見積り
業者を選ぶ際は複数の業者で見積りをとりましょう。そうすることで料金を比較することができます。
また、見積りをもらったら、料金の詳しい内訳などが明記されているかを確認してください。不透明な見積りの場合、あとから追加で料金を請求されるなどのトラブルが起きることがあるようです。事前に料金と作業内容をよく確認して、納得したうえで契約をしましょう。
業者選びのポイント2:知識と経験がある業者かどうか
事前によく業者と相談をして、しっかりと知識や経験がある業者かどうか見極めましょう。こちらの質問にあいまいな答え方をする業者だと、実はあまり知識や経験がないのかもしれません。また、事前にしっかりと相談に乗ってくれる業者のほうが安心して任せることができるのではないでしょうか。
弊社ではお客様のお悩みに合わせた業者をご紹介しています。お気軽にご利用ください。
依頼する際に知っておくといいことも確認しておこう!
分電盤を交換するのであれば次のようなことにも気を付けておくとよいでしょう。
エアコンや電子レンジなどの「専用回路」が必要か
分岐回路はそれぞれ20Aが標準となっています。しかし、近年では電気をたくさん消費する家電製品が増えているため、ほかの電気機器と一緒に使用しているとブレーカーが落ちやすくなってしまいます。それを防ぐためには、その家電製品専用に回路を用意すると安心です。
専用回路が必要な家電製品で代表的なものはエアコンです。そのほかにも電子レンジ・食洗器・洗濯乾燥機・IHクッキングヒーターなども電気消費量が多いので、専用回路の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
「分岐回路」はいくつ必要か
専用回路とは別に、標準回路を分岐させた一般回路の設置が必要です。この一般回路は、住宅の面積が大きいほど設置する数も増えます。以下にまとめました。
50平方メートル以下の住宅…5回路
51~70平方メートルの住宅…7回路
71~100平方メートルの住宅…8回路
101~130平方メートルの住宅…10回路
131~170平方メートルの住宅…13回路
また、これとは別に予備のための回路もあると安心です。予備回路の数は2~4回路がよいとされています。これらの専用回路・一般回路・予備回路を合わせた数の分岐回路を設置しましょう。
新しい分電盤の設置場所について
せっかく新しい分電盤に交換しても、設置した場所の環境が悪いと、早く劣化したり故障しやすくなったりしてしまいます。分電盤の設置に適した場所は次の通りです。
- まわりに障害物がなく、風通しもよく、熱がこもりにくい場所
- ほこりの影響を受けにくい、高い位置
また、古い分電盤より新しい分電盤のサイズが小さくなることがあります。その場合、同じ場所に設置しても跡が残ってしまうので、そちらの処理も含めて業者と相談するとよいでしょう。
そのほかにも分電盤についてなにかお悩みのことがあれば、弊社までご連絡ください。弊社が紹介する業者が現地で調査し、お客様のご自宅の状況に合わせた適切なアドバイスをさせていただきます。
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