エアコンのブレーカーが落ちる原因は?調査や工事が必要になることも
エアコンは日々の生活を送るために、欠かせないものとなっています。そんなエアコンのブレーカーが突然落ちてしまったら、まずはその原因を特定することが大切です。
エアコンのブレーカーは、電化製品の使い過ぎだけではなく、漏電などさまざまな危険を察知して落ちる仕組みになっているからです。
そこでこの記事では、エアコンのブレーカーが落ちる原因から対策方法について紹介していきます。ブレーカーが落ちる原因が分からなくてお悩みでしたら、参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
エアコンのブレーカーが落ちる3つの原因
エアコンのブレーカーが突然落ちてしまうのには、おもに3つの原因があります。それぞれどのような原因か、順番に見ていきましょう。
【1】契約アンペア数の不足
エアコンは、電化製品のなかでも消費電力が多いです。ほかの電化製品と同時に使用することで契約アンペア数がオーバーして、ブレーカーが落ちてしまっているのかもしれません。
一度、電力会社に最適な契約アンペア数を相談してみることをおすすめします。
【2】漏電を引き起こしている
契約しているアンペア数に問題がなければ、漏電を疑いましょう。
この漏電の原因として多いのが、室外機の水濡れです。エアコンの室外機はそもそも外に設置する都合上、頑丈に作られています。しかし、雨が降った際にうっかり内部に水分が入り込んでしまうと、そこから漏電を引き起こしてしまうことがあるのです。
また室外機には、エアコンの心臓部分ともいわれているコンプレッサーをはじめとした精密な電子機器が組み込まれています。これらの部品の結露やケーブルの絶縁体などが経年劣化することでも、漏電を起こすといったことが考えられるのです。
エアコンが漏電しているか確認するには、後述の【エアコンの漏電は分電盤でチェックできる!】をご参照ください。
【3】エアコンの過電流
エアコンは、スイッチを入れて稼働を開始するときにもっとも電力を消費します。その際、エアコン内部にホコリが溜まっていると必要以上に電力を消費してしまうことで、前述のアンペア数不足になりブレーカーが落ちるといったこともあります。
エアコンがスムーズに運転できるようにするには、フィルターをこまめに掃除しましょう。
エアコンの掃除方法については【ホコリをこまめに掃除する】をご確認ください。
掃除を欠かさずおこなうことで電気代の節約にもつながります。この機会に、掃除をしてみてはいかがでしょうか。
エアコンの漏電は分電盤でチェックできる!
前述にご紹介したいずれかの原因のなかで、漏電しているおそれがある場合は分電盤を確認してみましょう。続いては、エアコンの漏電を確認する方法についてお伝えしていきます。
ブレーカーの配置
分電盤のフタを開くと、大きく分けて3種類のブレーカーがあります。一般的には一番左の、契約アンペア数が記載されているブレーカーがアンペアブレーカーです。アンペアブレーカーは、契約アンペア数を超えて電力を消費することで、落ちる仕組みになっています。
右のほうにある複数のブレーカーは、安全ブレーカーと呼ばれています。エアコンブレーカーは、この安全ブレーカーのいずれかにあるためエアコンと記載されているところを確認してみましょう。
漏電ブレーカーは、上記2種類のブレーカーの間にあることが多いです。近くに黄色の漏電表示ボタンや赤色のテストボタンがないか確認してみましょう。
エアコンの漏電を確認する方法
エアコンが漏電しているか確認するには、まずアンペアブレーカーと漏電ブレーカーは上げたままで、エアコン以外の安全ブレーカーをすべて落とした状態にしてください。
その状態で、エアコンのスイッチを入れます。エアコンのスイッチを入れたことで漏電ブレーカーが落ちたら、エアコンが漏電していることになります。
もしもエアコン以外の漏電も疑われる場合は、安全ブレーカーをひとつひとつ上げていきましょう。漏電ブレーカーが途中で落ちた場合は、該当箇所のいずれかの電化製品が漏電しているおそれがあります。
エアコンが漏電していたときの対処法
エアコン作動時に漏電ブレーカーが落ちた場合は、そのまま放置しておくと感電の危険があります。エアコンの安全ブレーカーは、落としておくことをおすすめします。その後、業者に依頼してくわしい原因を調査してもらうとよいでしょう。
エアコンをはじめ、電化製品の漏電でお困りでしたら弊社にお任せください。弊社は、電気に関わるトラブルを解決することができる業者と提携しています。
日本全国に加盟店業者がいますので、漏電でお困りの方へお近くの業者を手配させていただきます。24時間営業しておりますので、深夜や早朝でもお気軽にご連絡ください。
エアコンのブレーカーを落とさないようにするには
エアコンのブレーカーが落ちる原因が判明したら、今後も同じことが起こらないように予防していきましょう。最後は、エアコンのブレーカーが落ちないようにするための予防方法についてお伝えしていきます。
冷暖房の推奨室温に設定する
エアコンの冷暖房には、それぞれ推奨されている室温があります。
- 冷房……28度
- 暖房……20度
上記の室温設定よりも大きく温度差があると、エアコンに負荷がかかり余計に電力を消費してしまうのです。
冷房に関しては、ご家庭の環境によっては28度では涼しくないと感じることがあるでしょう。その場合は、サーキュレーターを使用して冷房を部屋中に循環させることで改善できるかもしれません。
またエアコンの除湿機能を使用して、夏のジメジメとした不快な暑さを緩和させることも大切です。
ホコリをこまめに掃除する
前述でお伝えしました通り、エアコンにホコリが溜まっていると必要以上の電力を消費してしまうだけではなく、性能の低下にもつながります。フィルターを掃除するだけでも改善されるため、定期的に掃除をしてエアコンの性能を保ちつつ、電力の過剰消費を防ぎましょう。
<エアコンフィルターの掃除に必要なもの>
- 掃除機(ハンディクリーナーなどでも可)
- 雑巾またはタオルなど
- 中性洗剤
- 細身のブラシ
<エアコンフィルターの掃除方法>
1.エアコンの前面パネルを開ける、または取り外します。取り外し方はメーカーによって異なるため、くわしくは取扱説明書をご確認ください。
2.前面パネルを開けたり取り外したりすると、フィルターが左右に2枚取り付けられています。この時点でホコリが溜まっていたら、掃除機を使ってホコリを吸い込みましょう。
3.ある程度ホコリを吸い取ったら、フィルターを取り外します。フィルターは、そのままお風呂場や台所など水場に移動させましょう。
4.シャワーをかけて、さらにホコリを取り除いていきます。ある程度キレイになったら、中性洗剤をつけたブラシでフィルターの細かいホコリも取り除いていきましょう。なお力を入れてしまうとフィルターが破損するおそれがあるため、できるだけやわらかいブラシで優しくこするのがポイントです。
5.ホコリを一通り落としたら、半日ほど外で干しましょう。フィルターが傷むおそれがあるため、直射日光は避けて日陰で干すのがおすすめです。しっかり乾かしてから、フィルターを取り付けて完了です。
フィルター以外にも室内機にホコリが付着していたら、やわらかいタオルなどで拭き取っておきましょう。
電化製品の併用は避ける
電化製品を使用する際は、電力会社と契約したアンペア数に対して消費電力が上回るとブレーカーが落ちてしまうためご注意ください。
とくに、電力を多く使用するドライヤーや電子レンジといった電化製品とエアコンの起動を同時におこなうのは避けましょう。前述でもお伝えしました通り、エアコンは立ち上がりがもっとも電力を消費します。使用するタイミングをずらすだけでも、ブレーカーが落ちてしまうことを避けることができるのです。
今回はおもに3つの原因から、エアコンブレーカーが落ちたときの対処法を紹介してきました。しかし、いずれの方法でも改善されなかった場合は業者に調査してもらうことをおすすめします。
とくに漏電のおそれがある場合は危険をともなうため、ご自身で無理をせずにお早めに弊社までご連絡ください。最寄りの業者を、すぐに紹介いたします。ご相談は24時間、年中受け付けさせていただいていますのでお気軽にご相談ください。
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