エアコンのガス補充は自分でできる?補充方法とかかる料金について
エアコンの効きが悪くなりガス不足が疑われる場合は、修理業者に一度見てもらうことをおすすめします。
エアコンガスの補充には多少の専門知識が必要であり、初心者の方には難しい作業です。また、配管などの劣化や破損が原因でガス漏れをおこしている場合、ガスを補充しただけでは根本的な解決にならず、ガス漏れの発生源を修理しなければなりません。
当記事ではエアコンガスが不足する原因や対処法などをご紹介しています。エアコンガスについての正しい知識を身につけて、エアコンをしっかりと直しておきましょう。
目次
エアコンガスを補充しただけでは直らないことも!
エアコンの冷房をオンにしても冷たい風が出てこない場合、エアコンガスがなくなっている可能性があります。しかし、通常の使用でエアコンガスがなくなってしまうことは基本的にありません。
つまり、エアコンガスがなくなったことで冷房が利かない場合は、どこかしらでガス漏れが発生している可能性が高いです。エアコンのガス漏れは、配管の亀裂から発生することがほとんどです。この亀裂を修理しない限りは、エアコンのガスを補充しても再びガス漏れしてしまいます。
ガス欠になるエアコンの特徴
次のようなケースではエアコンのガス漏れが発生しやすいです。
・自分でエアコンを取り付けた
配管の亀裂は多くの場合、施工不良によって生じます。エアコンと配管の設置方法にミスがあると、配管に無理な力がかかり結果として亀裂ができてしまい、そこからエアコンのガスが漏れだします。素人がエアコンの設置をすると施工不良が発生しやすいため、設置はなるべく業者に依頼するようにしましょう。
・室外機を移動させた
エアコンの室外機を移動させると、配管に無理な力がかかって亀裂が生じる危険性が高まります。そのため、一度室外機を配置したらそこから動かさないようにしましょう。どうしても移動させたい場合は、配管の延長工事などが必要になってくるため業者に依頼してください。
・10年以上利用し続けている
配管の亀裂の原因は、劣化によるものであるケースも多いです。10年以上使い続けている配管は、経年劣化により亀裂が発生しやすくなっているため注意しましょう。
「エアコンのガスが漏れているかも……」と思った場合は、弊社にお電話いただければ、エアコンの点検をしてくれる業者をご紹介いたします。
ガス補充のDIYは難しい!プロに相談しよう
エアコンのガス漏れは、エアコンガスの補充だけでなくガス漏れしている箇所の発見・修復をおこなう必要があります。このように、エアコンの修理経験がある方以外には非常に難しい作業となりますので、業者に修理とエアコンガスの補充を依頼することをおすすめします。
ガスの補充・エアコンの修理に必要な道具
エアコンのガス補充を自分でおこなう場合、以下の道具が必要になってきます。
・新しい配管
ガス漏れを解消するためにも、新しい配管を用意する必要があります。
・冷媒ガス
空気を冷やす役割のあるガスです。エアコン機種ごとに、対応したガスを選ぶ必要があります。
・ゲージマニホールド
エアコンのガスは入れすぎても入れなさ過ぎてもダメで、適量のガスを注入する必要があります。ゲージマニホールドは、ガスの量を計測するために欠かせません。
・チャージホース
エアコンガスを注入するために使用するホースです。ゲージマニホールドがセットになっているものもあります。
・温度計
冷房が本当に正常に機能しているかどうかを判断する際に使用します。
・レンチやドライバー
配管の取り外しおよび取り付けに使用します。
自分でエアコンのガス補充をする際は、これらの道具を用意するための費用がかかります。そのため、自分でガス補充をするのは「元々エアコン修理などを手掛けていて、すべての道具を所有している」という方以外にとって手間とコストがかかる方法になりがちです。
長年使用している場合は買い替えもひとつの手
10年以上使用しているエアコンでガス漏れが発生した場合、仮にガス漏れを修理してエアコンガスを補充しなおしたとしてもエアコン本体が寿命で故障する危険性があります。そのため、無理に修理しようとせずに買い替えを検討するのもひとつの手です。
ガス欠以外にもエアコンが冷えない原因はある!
冷房の利きが悪い場合、エアコンガスの不足以外の原因も考えられます。そのため、エアコンのガス補充を検討する前に、以下の問題点がないか確認してみましょう。
【フィルターにホコリが詰まっている】
エアコンの冷房は次の順序で空気を冷やしています。
- 吸い込み口から空気を吸い込む。この時点でホコリやゴミなどはフィルターに引っ掛かり、内部に入り込まないようになっている。
- 吸い込まれた空気がエアコン内部の熱交換器で冷却される。同時に、熱い空気は室外機で外に排出される。
- 熱交換器で冷却された空気がファンの回転で吹き出し口から送風される。
フィルターは上述のように、吸い込み口から吸い込んだ空気に含まれるホコリやゴミをキャッチすることにより、エアコン内部にそれらが入り込んで故障するのを防ぐ役割があります。しかし、フィルターはそのまま使い続けるとホコリやゴミがどんどん詰まっていってしまいます。そうなると、エアコンは空気を吸い込むことができなくなり、結果的に空気を冷やすこともできなくなってしまいます。
そのため、エアコンのフィルターは定期的に掃除して、ホコリやゴミの詰まりを解消するようにしましょう。とくに、フィルターの自動清掃機能がついているエアコンには注意しましょう。
自動清掃と聞くと「一切掃除しなくても大丈夫」と思えるかもしれませんが、あくまで「掃除の頻度が少なくて済む」程度で一切掃除しなくても機能するわけではないのです。このことから「自動清掃機能付きだから、フィルターの詰まりはありえない」と決めつけないようにしてください。
【室外機周辺に物が置いてある】
室外機の吹き出し口前に立っていると分かりますが、冷房の稼働中は室外機から熱い空気が排出されます。先述のとおり、冷房は吸い込んだ空気を冷やしつつ、熱い空気は外に逃がすことで室内を冷やすことができるようになっています。
しかし、室外機の周りに物が置いてあると、室内で吸い込んだ熱い空気を外に排出することができなくなり、冷房の利きが悪くなってしまいます。室外機の排気口前や周りに物を置いてある場合は、別の場所に移動しましょう。
【室外機に直射日光があたっている】
室外機が直射日光にさらされている状態では、室外機本体がオーバーヒート気味になって本来の性能を引き出せなくなります。そうなると、熱の排出機能が低下して冷房が利きづらくなるのです。
このような事態を避けるためにも、室外機はなるべく日陰に置くようにしましょう。すでに、直射日光が当たる場所に室外機を置いてしまっている場合は、業者に依頼して室外機を移動するか、簾(すだれ)などで日陰を作りオーバーヒートを予防しましょう。
エアコンのトラブルはご相談ください
フィルターや室外機を確認しても問題がない場合は、エアコンまたは配管が故障している可能性が高いため、業者に修理を依頼しましょう。夏の耐え難い暑さの中、冷房が長期間使えないのはとても酷な話です。
「一刻も早くエアコンのガス補充および修理をしてほしい」という場合は弊社にご相談ください。迅速にお客様のエアコンを修理できる電気工事のプロをご紹介させていただきます。
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