BSアンテナの向き・角度調整は自分でできる!その手順やコツを解説
BSアンテナを正しい方角に向ける際には、『アンテナレベルの確認をしつつ微調整する』という作業が非常に重要です。
BSアンテナは少しでも角度がずれると、アンテナレベルが落ちてテレビの映りに影響が出ます。そのため、アンテナレベルが正常値で安定する方角を探し、しっかり固定をしなければなりません。この作業は少々難しいので、しっかりやり方やコツを理解しておきましょう。
このコラムでは、正しいBSアンテナの向きの見つけ方や、具体的な調整方法を分かりやすく解説します。ぜひ、参考にしてください!
※アンテナそのものを操作する作業となりますので、場合によってはうまくいかないこともあります。今すぐ、確実に衛星放送を視聴できるようにしたい!という方は、ぜひ弊社にお気軽にご相談ください。お近くの業者を、すぐにご紹介いたします。
目次
BSアンテナ向き調整の前に!知っておきたい3つのポイント
いざ、実際にBSアンテナの向きを調整する前に、覚えておいていただきたいことが3つあります。これらは角度調整の成功はもちろん、身の安全のためにも知っておいていただきたいことなので、ぜひ参考にしてください。
ポイント1:アンテナの角度調整は2人でやろう!
アンテナの角度調整、と聞くと1人でできそうなものですが、1人と2人では作業の手間が大きく違います。これは、アンテナの角度調整が成功したかどうかの基準が、『テレビがキレイに映るかどうか』だから。
うまく向きを調節できたかどうかは、実際にテレビを見てみないと分かりません。ここで1人で作業してしまうと、「アンテナを動かして、テレビを確認して、またアンテナを動かして……」のように、いったりきたりで多大な手間がかかってしまいます。
実際の作業の際には、家族や友人にテレビの状態を見ておいてもらうと、非常にはかどります!
ポイント2:設置場所によって調整難度は大きく変わる!
BSアンテナの調整難易度は、『ベランダもしくは室内にあるか、そうでないか』によって大きく変わります。とくに屋根や壁面、ポールの上に設置してある、という場合は大変で、人の背丈を大きく超える高さでの危険な作業をしなければなりません。
高所作業は単純に難易度が高いのみならず、落下の危険性などもありますので細心の注意が必要です。くれぐれも、慎重に調整をおこなってください。
難しそうだな……と思った場合は、一度業者に相談してみるのも得策です。興味のある方は、後述の『どうしてもうまく映らないときは”業者依頼”!』をご覧ください。メリットや費用相場について、解説しています。
ポイント3:アンテナの方角に障害物は厳禁!
BSアンテナはたとえ正しい方角に向けたとしても、その先に障がい物があると、うまく信号を受信できなくなってしまいます。障がい物、というのは例えば、ビルや樹木などが代表的ですね。
この場合は、アンテナ自体を屋根などの高い場所に付け替える方法もあります。が、前述のように、この方法は大きな危険がつきまとうでしょう。
また配線の引き直しなど、慣れていなければ非常に難しい作業も多くなってしまいます。そのため、基本的には業者に依頼して対処してもらうことをおすすめします。
業者に依頼する場合は、後述の『どうしてもうまく映らないときは”業者依頼”!』もぜひ参考にしてください!
BSアンテナの向き調整方法1:地域別の正しい方角に向ける
まず正しい方角とは何か、という大前提ですが、これは『おおむね南西』です。その方角を向けることが、BSアンテナ調整のキホンとなります。
ここで注意したいのが、『おおむね』、という部分。明確に南西、といえないのは、お住まいの地域によって正確な角度は微妙に異なるからです。
地域別・正しいBSアンテナの仰角・方位角一覧
全国12都市別の正しい方角は、以下の通りです。
※仰角:縦軸の角度 方位角:横軸の角度
地域 | 仰角(°) | 方位角(°) |
札幌 | 31.2 | 221.7 |
仙台 | 35.3 | 224.0 |
東京 | 38.0 | 224.4 |
横浜 | 38.3 | 224.5 |
金沢 | 39.2 | 220.1 |
名古屋 | 40.1 | 221.5 |
京都 | 41.0 | 220.0 |
大阪 | 41.5 | 220.0 |
広島 | 43.4 | 216.2 |
松山 | 43.7 | 217.0 |
福岡 | 45.2 | 213.9 |
那覇 | 53.6 | 215.9 |
このように、少し地域がズレるだけで正確な方角というものは変わります。極端にいえば、同じ県内でも西と東では少し角度が違う、ということもよくあるのです。
意外とカンタン! BSアンテナの角度調整手順
0.1°単位で地域差のある、シビアなBSアンテナの正しい角度。とはいえ多くの場合、仰角に関してはアンテナのネジ部分に地域ごとの目安が書いてあります。それに合わせて縦軸を合わせ、後は横軸を微調整すれば、調整は完了です。
この手順を簡潔にまとめると、以下のようになります。
- アンテナ側部のネジをゆるめる(このときアンテナが落下しないよう注意!)
- まずは仰角(縦の角度)を合わせる
- 仰角を合わせたら、方位角(横の角度)を合わせる
- テレビの映りを見つつ、微調整する
- 安定したらネジを締めなおす
この確認はテレビの映りでチェックするのもよいですが、『アンテナレベル』で確認するとより確実です。アンテナレベルとは、その名の通りアンテナの受信感度を表す指標のことを指します。
これは基本的に、テレビの【設定】や【メニュー】などから確認できます。とはいえ、具体的な手順や数値の基準(レベル44以上なら正常など)は機種やメーカーによって異なります。
詳細は、お使いのテレビの取り扱い説明書や、公式サイトをチェックしてみてください。
※スカパー!アンテナをお使いの方は、スカパー!公式サイトの『アンテナ方向チェック』のページも便利です。ぜひ参考にしてください。
BSアンテナの向き調整方法2:『BSコンパス』アプリを使う
実際に角度を測って調整する、というのもひとつの手ではありますが、『BSコンパス』というアプリを使うとさらに効率的に調節をすすめることができます。これはアプリに従いつつ調整するだけで、正しい方角にアンテナを向けられるという優れもの。
ここでは、そんな便利なBSコンパスの使い方を解説していきます。
『BSコンパス』の使い方・調整方法
このアプリの使用手順は、以下の通りです。
- 【設置前の確認】をタップ
- お住まいの地域を選択する
- 【アンテナの設置】をタップ
- スマートフォンをアンテナマストに押し当て、垂直かどうかをチェック
- ネジをゆるめて、画面に表示された仰角に角度を合わせる
- 画面上に表示される衛星の方角にスマートフォンを向け、それと同じ方角にアンテナも向ける
- テレビを見つつ微調整・映りやアンテナレベルが安定したらネジを締める
注意点として、アプリという関係上磁気に影響されると正しく動作しない、というものがあります。マストなどはもちろん、金属部分に近づけないことが大切です。
また、アプリを見ながら作業するため、アンテナへの注意がおろそかになってしまうことも。ベランダとはいえ落下させると大きな事故につながるので、作業は細心の注意を払っておこないましょう。
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どうしてもうまく映らないときは”業者依頼”!
「角度調整ぐらいで業者依頼は……」と思われるかもしれませんが、業者に依頼する、という選択にはさまざまなメリットがあります。もちろん費用はかかってしまいますが、なかなか自分でうまくいかないときには検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは、そんな業者依頼のメリットと相場について解説していきます。
業者に依頼するメリット
自分で調整してみてうまくいかない、というときは、単純に調整ミスしているという可能性はもちろん、配線の接触不良やアンテナそのものの不具合など、別の原因がひそんでいるかもしれません。この場合、アンテナを調整しただけではどうにもならないでしょう。
一度やってみてダメだった、もしくは作業に不安がある場合は、やはりプロの技術が頼りになります。
プロなら調整作業はもちろん、素人では気が付かないアンテナやケーブルの異常もすぐに発見。「うまくいかない……」と悩む時間も手間もなく、ただ待っているだけで快適な視聴環境が取り戻せる、という点はやはり大きなメリットといえます。
不安や疑問、うまくいかないなどの問題をお持ちの方は、一度相談・調査だけでもお願いしてみてはいかがでしょうか?
BSアンテナ調整・設置の費用相場
BSアンテナの調整のみであれば、そこまで高い費用はかからないことが多いです。
アンテナ方向調整:約5,000円~1万円
※アンテナ設置(ベランダ手すり):約1万円~2万円
とはいえ、この金額はあくまでも相場価格です。これは設置場所などによって、大きく変動します。屋根上の作業が難しい部分などに設置されている場合などは、この相場を大きく超えてしまうことも……。
とくにアンテナというものは各家庭によって設置状況がバラバラなので、条件次第で安くなることも、高くなることもあります。まずは一度業者に現地状況をチェックしてもらい、詳細な見積りを出してもらいましょう。
『一度、相談してみようかな……』
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