テレビがつかないときの対処法!E202エラー・アンテナの故障など
テレビがつかないときは、まずは症状から原因を調べる必要があります。「リモコンが使えない」「ランプがついているのに画面は真っ暗」など症状はさまざまあります。この症状の原因によって、対処法がかわるからです。
そこで本記事では、症状ごとの対処法を解説しています。ご自分のテレビの症状と照らし合わせ、みられるように復旧させてみてください。
目次
テレビ画面が映らない!症状ごとの原因と対処法
テレビがつかなくなる原因を知るには、症状ごとに対処法を1つずつ試していくのが一番確実といえるでしょう。ここでは、症状ごとの原因と対処法を解説していきます。
症状【1】リモコン操作でテレビが反応しない
リモコンを操作しても何も反応しない場合は、まずテレビ本体のボタンを押して作動するか確認してください。テレビ本体で作動できるのであれば、リモコンの不具合が考えられます。
リモコンが正常に動いているかどうかの判断方法として、スマホのカメラ機能を使う方法があります。スマホカメラは人の目と違い、送信部分の発光を見られるためです。方法は次のとおりです。
- リモコンの送信のためのレンズ部分をスマホのカメラレンズに向けてください。
- スマホカメラの撮影範囲内に、リモコンの送信部分が入っていることを画面で確認します。
- カメラレンズにリモコンを向けて、ボタンを押します。
- リモコンの送信部分が白く光っていれば、正しく送信をしている印です。
送信ができていないときは、リモコンの電池が切れているのかもしれません。まずはリモコンの電池交換をしてみましょう。
電池を交換してもリモコンが使えないときは、故障が考えられます。リモコンを新しいものに買い替えることもご検討ください。リモコンの販売はテレビメーカーのホームページで購入できます。また、「汎用テレビリモコン」という、純正メーカー以外が販売するリモコンもあり、量販店やインターネット通販で購入が可能です。
症状【2】ランプは点灯・点滅しているがテレビがつかない
テレビの外枠にあるイルミネーションLEDランプのことをスタンバイランプといいます。スタンバイランプがついているのにテレビがつかないときは、次にランプの色を確認してください。ここではランプの色ごとの症状と対処法をご説明します。
・赤色に点滅する場合
スタンバイランプが赤色に点滅をしているときは、本体に異常がみられるときです。まずはテレビの電源をリセットするか、本体につないでいるアンテナケーブルを再度接続してみてください。
それでもテレビがつかないときは、故障をしているおそれがあります。テレビの購入した店舗やメーカーに点検修理を依頼しましょう。
・オレンジ色に点滅する場合
録画予約やスリープタイマーを設定しているときは、オレンジ色に点灯をします。録画やタイマーが終了すれば、ランプは消えます。つまり、故障によるものではありませんので、テレビがつかないのであれば、他の原因によるものでしょう。
・テレビのランプが緑色の点滅をしている場合
入力切替が地上デジタル放送になっていないことが考えられます。入力切替とは、「地上デジタル放送」「BS/CS放送」などを切り替える機能です。
誤って入力切替を押してしまうと、地デジ放送を見たいのに、BS/CS放送等のちがう画面になっているので見られなくなるのです。このときは、リモコンの「地上デジタル放送」ボタンを押すと見られるようになります。
症状【3】台風や落雷がおきた!その後テレビが映らない
地上デジタル放送やBS/CS放送の電波は、悪天候の影響を受けることがあります。これは強風や落雷などによって、電波がさえぎられてしまうためです。こうしてテレビが映らなくなることがあります。
雷が落ちてブレーカーが落ちるだけであれば大きな問題にはならないでしょう。しかし、場合によっては、雷の電気がアンテナに大量に流れ込む現象「雷サージ」が起こり、テレビが故障するおそれがあるのです。
また、悪天候はアンテナの向きをずらしてしまうことがあります。積雪や強風でアンテナが動いてしまい、電波を正しく受信できなくなります。
もし雷サージによるテレビの故障、強風などでアンテナの向きがずれたときは、修理が必要になるでしょう。しかし、アンテナ修理は屋根の上での高所作業など危険であるため、ご自身での対処はむずかしいかもしれません。雷サージによる故障も、テレビのどの部品を修理すればよいのかわからないこともあるでしょう。
このときは電気工事の業者に修理を依頼することをおすすめします。弊社は全国に加盟店がありますので、お客様がお住まいの地域にも業者をスピーディーに手配することが可能です。「すぐにテレビが見たい」とお困りのときは、いつでも弊社までお知らせください。
症状【4】画面にノイズや音が途切れる
テレビ画面にノイズが発生したり、音が途切れて聞こえたりするという症状があります。原因としては、アンテナからテレビに十分に電波が届かない「電波障害」によるものが多いのです。
電波障害はテレビ本体ではなく、テレビが受信する電波に問題があることが多いようです。原因の1つが、テレビアンテナケーブルにつないでいる分配器の使用でしょう。分配器とは家の中にある複数のテレビをみるときに、電波を振り分けるものです。しかしテレビの台数が多いときは、それぞれのテレビが受ける電波が弱くなってしまいます。
分配器の原因以外にも、新築の建物が原因であることも考えられます。自宅付近で新しい建物が建つと電波が十分に届かなくなるのです。
分配器を使用している方は、電波障害の対処としてブースターの設置をおすすめします。ブースターは受信する電波を増幅させる機器です。分配器の使用により弱くなった電波を増やしてくれるので、画面にあらわれるノイズや音途切れを解消してくれるでしょう。
屋外分配器をお使いでしたら、故障していることも考えられます。その名のとおり屋外に設置するもので、集合住宅や、部屋数が多い戸建住宅に多くみられます。この屋外分配器が故障をしていると、電波障害がおきてテレビがみられなくなるのです。
症状【5】一部のチャンネルだけが見られない
他のチャンネルは見られるのに、一部のチャンネルだけが見られないのは、リモコンボタンの押し間違いかもしれません。リモコンには普段使わないボタンもついています。したがって押し間違えて、知らないあいだに設定していたというケースも起こりうるのです。
BS/CS放送やケーブルテレビ特有のチャンネルなど、有料で個別に契約しないと視聴できないチャンネルにリモコンで設定していたのかもしれません。この場合は、ご自身がお使いのテレビの取扱説明書を見て、設定を解除しましょう。
症状【6】音は出るのに画面が映らない
テレビから音は出るのに画面が映らないときは、テレビ本体が故障していることが考えられます。たとえば、「バックライト」という部品が故障していると、「一瞬だけ画面が真っ暗になる」「長時間画面が真っ暗になる」という症状があらわれます。バックライトはテレビ画面の色表現をする部品のため、故障をするとテレビがつかなくなることがあるのです。
しかし、バックライトの故障のように、テレビに不具合があってもご自身で修理をおこなうことはむずかしいでしょう。家電量販店や電気屋さんに修理を依頼する、あるいは買い替えすることもご検討ください。
症状【7】購入後・引越し後にテレビがつかない
「テレビを購入したばかりなのにテレビがつかない」「引越しの後、テレビを見ようとしたらつかない」というときは、チャンネルスキャンの設定をまだしていないのかもしれません。あるいは、チャンネルスキャンの不具合が考えられます。
チャンネルスキャンとは、テレビで視聴できる放送局をお住まいの地域で設定することです。チャンネルは地域によってことなるため、引越しをするごとに設定を変える必要があります。
以下にチャンネルスキャンの方法をご紹介しますので、試しにおこなってみてください。テレビの種類によって、こまかい設定はことなりますが、基本的な設定方法は同じです。チャンネルスキャンを済ませた方も、正しくおこなえていないかもしれませんので再度お試しください。
チャンネルスキャン設定方法
1.リモコンの「ホーム」ボタンを押してください。
2.「設定」画面の「放送受信設定」へ決定ボタンですすみます。
3.「地域設定」からお住まいの地域を選んで、決定ボタンを押します。
4.「チャンネルスキャン」を押してください。
5.リモコンの「地デジ放送」ボタンを押して、テレビが映るかどうかを確認してください。
症状【8】見慣れないコードが出ている「E100・E201~E206・E300」
テレビがつかないときに、画面に「E100」などの見慣れないコードが出ることがあります。このエラーコードは数種類あり、各コードはテレビの状況を知らせるものです。ここでは、各エラーコードの説明と、対処法を解説します。
E100:B-CASなどのカードが正しく挿入されていない
B-CASカードは、地上デジタル放送を受信するためのカードです。テレビの裏側に挿入口がありますが、正しく差し込まれていないとテレビが映らず、エラーコード「E100」が表示されます。
正しく入れるために、もう一度カードを入れ直しましょう。正しい向きで奥までしっかりと挿し込んでください。
E201:信号レベルの低下
「E201」は、アンテナの電波を受信できるレベルが低下しているという印です。電波を正しく受信するためにも、電源コードが抜けていないか、アンテナケーブルがきちんとテレビ本体と壁のアンテナ端子に接続しているかを確認してください。
E202:電波が受信できていない
アンテナが電波を受信できる一定のレベルにまで達していないとあらわれるエラーコードが「E202」です。対処としては、E201と同様です。電源コードが抜けていないか、アンテナケーブルを、テレビ本体と壁のアンテナ端子に正しく接続しているかを確認しましょう
E203:選局したチャンネルが放送を休止している
「E203」は「現在このチャンネルは放送を休止しています」といった表示になります。番組が放送を休止しているかどうかを、テレビの電子番組表でご確認ください。
E204:選局したチャンネルがみつからない
「E204」のエラーコードが出ると、放送をしていないチャンネルを選んでいることが考えられます。こちらも、番組が放送しているかどうかを、テレビの電子番組表でご確認ください。
E205:選局したチャンネルが利用できない
エラーコード「E205」とともに、「このチャンネルは契約期限が切れています」などのメッセージが出るときは、ケーブルテレビなどの有料放送の契約期間が過ぎているためかもしれません。また、「このチャンネルはご覧いただけません」と表示が出たときは、契約をしていない有料放送のチャンネルを選んでいることが考えられます。
現在契約している有料放送の契約内容をご確認ください。契約をしているのにもかかわらずにこのメッセージが出るときは、ご契約の放送局に問い合わせをしましょう。
E206:チャンネルの購入受付時間が終了している
「E206」はPPV(ペイパービュー)の購入受付時間を過ぎたときに表示されます。PPVとは、時間単位、または番組単位で視聴料金を支払うシステムです。このエラーコードが出たときは、次回以降にPPVを購入をするようにしてください。
E300:チャンネルが購入できない
PPV購入の情報が正しく送信できていないことときに表示されるのがE300です。テレビの電子番組表から再度購入してください。
アンテナ修理をプロに依頼するときの費用相場
「テレビ画面が映らない!症状ごとの原因と対処法」でご紹介したどの原因にも当てはまらないときは、アンテナが故障しているのかもしれません。ここではアンテナの修理を業者に依頼するときの費用相場をご紹介します。
アンテナ修理の費用相場
新しいアンテナへの交換 3万円~10万円前後
古いアンテナの撤去・処分 約3万円
アンテナの方向調整・点検 5千円~1万円前後
屋根での作業料 1万円~5万円前後
アンテナの修理はどこに依頼できる?
アンテナの修理をおこなう業者は、電気店、電気工事会社、家電量販店、ホームセンター、アンテナメーカーなどです。お住まいの地域にある電気店や電気工事会社には、地域の電波情報にくわしい業者もいるでしょう。もしお近くに電気店がない場合は、家電量販店やホームセンターに問い合わせてみてください。
もし「優良な業者を探したい」とご希望でしたら、ぜひ弊社に業者選びのお手伝いをさせてください。弊社は全国に加盟店がございますので、一刻も早くテレビが見られるようにすみやかに業者を手配させていただきます。
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