地デジ・BSCS別!TVアンテナのカンタンな選び方【種類・費用】
好きなテレビを見たい!そんなときは、最適なアンテナを選び、設置する必要があります。
地デジやBSCS、最近では4K8K放送などなど……好みの番組・放送によって、アンテナの種類はもちろん、設置方法も異なります。アンテナを設置する環境によっては、より慎重に選ばなければ映らないことも……。
この記事ではあなたの希望に合わせた『TVアンテナの選び方』や『設置方法』を解説していきます。
目次
- 地デジ(UHF)アンテナ選びは”電界地域”が重要!
- 電界地域の調べ方
- さまざまな地デジアンテナの種類・特徴・選び方
- BS・CSアンテナは”見たい番組”で選ぼう!
- ”通常のBS・CS放送”が見たい場合
- ”4K8K放送”が見たい場合
- 地デジアンテナとBS・CSアンテナでは設置方法が違う!
- 地デジ(UHF)アンテナの設置方法
- BS・CSアンテナの設置方法
- TVアンテナ設置・交換はプロに任せると安心!
- 【地デジ・BSCS別】アンテナ設置・交換工事の費用相場
- 依頼までの流れやポイント・注意点をカンタンに解説!
- 豆知識:TVアンテナなしでテレビを視聴する方法もある!
- TVアンテナと比較したときのメリット・デメリット
地デジ(UHF)アンテナ選びは”電界地域”が重要!
地デジのTVアンテナの選ぶときには、まず地域ごとの電波の強さ、いわゆる“電界地域”を知る必要があります。電波の強さには地域ごとにそれぞれ強い場所、弱い場所があり、適したアンテナも異なるのです。
これを踏まえないと、アンテナを買った後にテレビが見られない……なんてことも。下記ではその電界地域の調べ方や、アンテナの種類ごとの特徴などについて解説していきます。どの地デジアンテナがいいか、一度選んでみましょう!
電界地域の調べ方
電界地域を正確に調べるには基本的に電波を測る機器が必要ですが、目測でもおおまかに見分ける方法はあります。それは、『電波塔を見つける方法』と『近所のアンテナを観察する方法』です。
そもそも自宅から電波の送信局が見える、というような場所ならそこまで電波が弱いということはないでしょう。なお放送エリアや電波塔のめやすは、以下のサイトでも確認できるのでぜひ参考にしてください。
放送エリアのめやす(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)
また、近所の家の多くが屋根上に大きなアンテナを立てている場合、若干電波が弱い可能性もあります。逆に小型のアンテナが多い地域や、壁にアンテナがついている地域は、電波強度に大きな問題はないことが多いです。
どうしても目視だけでは不安な方は、近所の電気店やアンテナ業者に電波強度を確認してみるのもよいでしょう。業者に依頼すれば機器で強度を調査してくれることもあるので、おすすめです。
さまざまな地デジアンテナの種類・特徴・選び方
地デジアンテナにはさまざまな種類があり、これは前述の電界地域を踏まえてどのアンテナにするか選ぶ必要があります。この種類は大きく分けて、『八木アンテナ』『平面(デザイン)アンテナ』『室内アンテナ』の3種類です。
それぞれ特徴は異なりますので、ひとつひとつくわしく見ていきましょう。
・八木アンテナ
アンテナ本体の価格相場:約3,000円~1万円
主に魚の骨のような形状の、大型のアンテナです。高い位置、つまり屋根上に取り付けることが多く、その分電波も受信しやすくなっています。そのため、どんな地域でもきれいに地デジが映りやすい点が大きなメリットです。
ただし、無骨なデザインの分家の外観を損ねてしまう点は少々難点。また、その設置場所やサイズから他のアンテナに比べて、風や飛来物に弱い点も気になります。
・平面(デザイン)アンテナ
アンテナ本体の価格相場:約5,000円~1万2千円
このアンテナはその名の通り、平らな形状をしたアンテナです。主に壁面や軒下などに設置するため、さまざまな家屋の外観にフィットします。八木アンテナに比べると若干高額なことも多いですが、屋根上がゴチャ付かないスマートな見た目から近年人気のアンテナです。
しかし、設置位置が少し下がる分、受信感度でいえば八木アンテナに少々劣ることが多いです。電波の弱い地域では性能のいい商品を買ったり、設置位置を上げたり、電波を増幅する機器(ブースター)を設置したり……など少々工夫が必要となるでしょう。
・室内アンテナ
アンテナ本体の価格相場:約1,000円~5,000円
設置工事などが必要なく、本体価格も非常にリーズナブルな置き型のアンテナです。窓際などにおいてケーブルなどを接続するなどすれば、カンタンにテレビが見られます。
ただし屋内に置く分、どの種類のアンテナよりも地デジ電波の受信感度は弱くなりがちです。電波の弱い地域では上手く映らない、ということもありますので、選ぶ際は気を付けておきましょう。
※それぞれの設置方法については、下記『地デジアンテナとBS・CSアンテナでは設置方法が違う!』 、業者依頼のポイントや費用に関しては下記『TVアンテナ設置・交換はプロに任せると安心!』で後述しています。
BS・CSアンテナは”見たい番組”で選ぼう!
衛星放送(BS・CS)のTVアンテナを選ぶポイントは、“どんな放送が見たいか”です。衛星放送と一口にいっても、ただパラボラアンテナを買えばいいわけではありません。あなたが『4K8K放送』を見たいかどうかによって、どのアンテナが最適かは変わってくるのです。
“通常のBS・CS放送”が見たい場合
普通にBS・CSが見たい場合は、一般的なパラボラアンテナを選べば基本的には大丈夫です。近年ではBS・CS兼用のアンテナが多いですが、中にはBS専用・CS専用などの種類があるため、自分の見たい放送に合わせて間違えないようにしましょう。
またこのアンテナは主に、ベランダの格子に固定する形で取り付けます。ですがそれ以外にもコンクリートの手すりや壁面に取り付ける用の固定金具もありますので、自宅の環境に合わせて選んでみてください。
このアンテナそのものの本体価格相場は、約5,000円~1万円。ただし、近年話題の“4K・8K”の放送も見たい!となってくると、また別のアンテナを選ぶ必要があるので注意が必要です。
”4K8K放送”が見たい場合
4K8K放送を受信するにはこれまでのBS・CSアンテナではなく、きちんと4K8Kに対応したアンテナを用意する必要があることも。『4K-BS右旋』放送(BSフジ4K・BS朝日4Kなど)の場合は従来のBS・CSアンテナで大丈夫ですが、『左旋放送』になると専用機器が必要です。
この左旋放送は主にJSPORTSやNHKBS8Kなど、さまざまなチャンネルが含まれています。これらの放送の場合は左旋の4K8K放送に対応したアンテナはもちろん、テレビやチューナー、場合によってはケーブルなども専用のものに買い替える必要が出てきます。
4K8Kのアンテナは値段が少々高額で、相場としては約8,000円から、高いものでは4万円以上することも。少々複雑ですが、自分がどの番組を見たいか、という点に注意しつつ、必要な機器が何か確かめておきましょう。
※業者依頼のポイントや費用に関しては『TVアンテナ設置・交換はプロに任せると安心!』で後述しています。
地デジアンテナとBS・CSアンテナでは設置方法が違う!
TVアンテナを選べたら、実際に設置していかなくてはなりません。この設置は少々難易度や危険の多い作業にはなりますが、資格などは必要としないことも多く、DIYは可能な作業となっています。
※業者への依頼をお考えの方は下記『TVアンテナ設置・交換はプロに任せると安心!』にてポイントや相場を解説しています。
地デジ(UHF)アンテナの設置方法
地デジアンテナ設置の際には、以下の道具と手順でおこなっていきます。
- アンテナ本体
- アンテナマスト
- 屋根馬(アンテナの土台)
- ワイヤー
- レベルチェッカー
- 工具類
- レベルチェッカーで電波状況・向ける方角を明確にする
- アンテナから屋内までの配線経路を考える
- 屋根馬を設置し、そこにマストとアンテナを取り付ける
- ワイヤーを用いて、屋根にアンテナを固定していく
- アンテナからのケーブルを屋内に引き込んで、テレビもしくはアンテナ端子につなぐ
- テレビの映りや受信レベルを確認しつつ、方角を微調整する
ここでは一般的な屋根上に設置する流れをおおまかに解説しましたが、お分かりいただけるように、この作業にはかなりの難易度・危険が伴います。
正しい方角に向けたり、ズレないように屋根馬やワイヤーを引いたり……なんて慣れない作業を高所でおこなうのは、素人にはかなり大変かつ危険な作業となるでしょう。そのため、屋根上に設置する場合は基本的に業者に設置依頼することをオススメします。
〇壁面設置の手順は?
壁面設置の場合は、同様に電波状況や方角を確認しつつ、専用の固定金具を外壁に設置し、そこにアンテナを取り付けしていきます。
屋根上と比較するとカンタンそうに聞こえますが、外壁にドリルで穴を開けたり、その穴の保護をしたり、配線を引き込んだり……と、慣れのいる作業が多いです。またこちらも同様に、主に2階相当の高所作業になるケースが多く、落下の危険が伴います。
場合によっては配線時に資格が必要な作業が加わる可能性もあるため、そのような意味でも、一度業者に相談してみてはいかがでしょうか。
BS・CSアンテナの設置方法
こちらはベランダ設置であれば、地デジのアンテナに比べるとそこまで難しくはありません。とはいえ危険などはもちろん伴いますので、事前にしっかり方法と注意点を知っておきましょう。
- アンテナから屋内への配線経路を考える
- 南西~南南西の方角に障がい物などがないか確認する
- その方角を向くように、設置金具を固定する
- そこにアンテナを設置し、方角を微調整する
- テレビがキレイに映るようになったら、固定して完了
BS・CSアンテナはそのサイズの手軽さやベランダ設置できることから、設置自体はそこまで難しくありません。しかし難しいのは、最後の角度の微調整です。
これは数度ずれるだけでも映りに影響するなど、意外とシビアです。くわしい方向調整の方法に関しては、『BSアンテナの向き・角度調整は自分でできる!その手順やコツを解説』でも解説していますので、そちらも参考にしてください。
〇注意点
ただし、このDIYにも危険が伴います。自分が落下する危険性こそ少ないものの、ベランダに設置することからアンテナそのものを落としてしまうことも。そうなると故障してしまうことはもちろん、下に人がいた場合大変なことになってしまいます。
また、同様に配線作業は必要となるため、こちらも大変です。場合によっては壁内を通すこともあり、これはかなりの重労働となるため、慣れていない方は基本的に業者に依頼する方法がベターでしょう。
TVアンテナ設置・交換はプロに任せると安心!
角度調整や屋根上作業、配線作業など、危険性や難易度が高いアンテナ設置・交換作業。不安な方はプロに任せておけば、ただ待っているだけですぐにテレビが見られるようになりますよ。
【地デジ・BSCS別】アンテナ設置・交換工事の費用相場
アンテナ別の工事費用相場は、主に以下の通りです。
地デジアンテナ(八木・屋根上)設置:約2万円~
地デジアンテナ(デザイン・壁面)設置:2万5千円~
BS・CSアンテナ(ベランダ)設置:約2万円~
※本体・部材費など込み
上限が決まっていないのは、アンテナ工事の費用は条件次第で大きく変わるからです。配線の長さや屋根の高さによっては、作業費が高くなることがあります。また、場合によっては電波を増幅する機器(ブースター)を設置する必要があるかもしれません。
また、BSアンテナも設置する条件(ベランダか壁か、配線はどれぐらいか)によって費用はバラバラ。そのため、この工事はこの値段、と一概にいうことはできません。
正確な費用は、一度現地調査→見積りの流れで確認すると確実です。一度自分の状況に合わせた見積り金額をチェックしてみましょう。
依頼までの流れやポイント・注意点をカンタンに解説!
アンテナ業者に依頼した場合は、まずは現地調査をしてそれに即した見積りを提出し、納得してもらえたら、作業に入るという流れが一般的。ここで注意したいポイントが、『見積りの納得感』と『保証の有無』です。
見積りに納得できないのに作業してもらうというのはどうしても不安なものです。見積りを見てみて、疑問に思ったところはしっかり質問しましょう。その回答の分かりやすさや誠実さも、業者選びの決め手となります。
また、施工後のアフターフォローの有無も大切です。もし設置後に不具合があっても、すぐに対応してもらえるのは安心ですよね。これの有無はもちろん、あったとしても業者によって保証期間は異なりますので、その点も注意して選んでいきましょう。
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豆知識:TVアンテナなしでテレビを視聴する方法もある!
ここまではTVアンテナを選ぶ・設置する方法に関してご紹介してきましたが、アンテナなしでもテレビを見る方法はあります。具体的には、光・ケーブル・ワンセグなどが挙げられます。
TVアンテナと比較したときのメリット・デメリット
これらの方法には、それぞれ以下のような特徴があります。
・光回線、ケーブル
これはどちらもケーブルを引いてきて、そこからテレビを見る方法です。アンテナを必要としないため、電界強度などは関係なくテレビが見られます。また、破損や向きのズレなどのリスクが少ないのも魅力的。光回線のほうが速度は速いため、性能を求めるのであればこちらがオススメです。
ただし、導入には工事費がかかります。この費用はケーブルテレビであれば数千円であることが多いですが、光回線を通すと一気に3~4万円を超えるような価格となることも。また、合わせて固定費もかかるため注意が必要です。
これはプランなどによっても変わるので、検討される方は一度チェックしてみましょう。
・ワンセグ
ワンセグは携帯電話やタブレット端末で電波を取得し、そこでテレビを見る方法です。工事を必要としない上に、テレビのない場所でも好きにテレビを見られます。
ただしテレビではない分少々画面は小さくなりがち。また、電波の受診もアンテナに比べると不安定になることが多いでしょう。
ランニングコストや受信環境が気になる、という方は、やはり自分の環境に合ったアンテナの導入がよいかもしれません。アンテナ設置や配線を検討されている方は、ぜひ弊社の無料電話窓口へご相談ください。
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