LANケーブルの配線はココに気をつけよう!手順や種類をご紹介
パソコンでインターネットを楽しむのに欠かせないのはパソコン、ルーター、回線開設、そして電話線から繋いでいくLANケーブルです。
LANケーブルは一見地味な存在で、今や無線で接続する無線LANもあるので、影が薄い存在に思われるかもしれません。しかし、現代でも通信速度を一番上げたい場合にはLANケーブルは欠かせません!
今回はそんな縁の下の力持ちであるLANケーブルに焦点を当ててコラム紹介していきます。LANケーブルの配線について、またLANケーブルの種類や配線時のケーブル整理をするコツなど。LANケーブルと配線について追及しました。ぜひご覧になってください。
目次
LANケーブルの配線は素人でもできるもの?
まず配線をするのは素人ではできないのでは?という理由から考えてみましょう。配線関係で不安になるのは、配線時の感電の心配でしょう。そして感電に関しては、電気コードの部分であり、必要な資格は「電気工事士免許」です。
しかしLANケーブルというのは、インターネット通信をするために必要な通信ケーブルです。直接電気を通すわけではないので、コンセント内にある電気配線のケーブルとは種類が違うのです。そのため、LANケーブルの配線には資格は必要ないのです。
電話の回線のケーブルを接続するときは、業者を呼ばずに自分で作業するのと同じ要領。と考えてれば分かりやすいかもしれませんね。
ただし、素人でもLANケーブルの配線がおこなえるからといって、電気接続の部分、要は感電のおそれのある行為につきましては、電気工事士の資格がいるので注意してください。
LANケーブルにも種類がある!正しい選び方
LANケーブルの配線は、誰でもおこなえることが分かったので、次はどの種類のLANケーブルがよいか考えてみましょう。どれも同じように見えるLANケーブルですが、いろいろな種類があります。以下でカテゴリ分けしましたので、見ていきましょう。
【通信速度での種類】
LANケーブルはインターネット通信をおこなうケーブルでその速さを選べます。よく例えられる話で、ネット回線は道路交通のようなものといわれています。通信時に送るネット信号が車であり、多くの通信を使うと、回線が渋滞し、ネット信号の進みが遅くなる。といったものです。
LANケーブルにおける通信速度の種類を道路交通に例えると、車線の数のようなものです。車線数が多いとそれだけ、車の流れもスムーズです。同様にLANケーブルの通信速度が高いとネットの流れもスムーズになる。ということなのです。
そんな通信速度はカテゴリという単位で分けられており、カテゴリ5からカテゴリ7Aまで順番に通信速度は上がっていきます。通信速度の高いLANケーブルほど値段も上がりますので、自分に合った通信速度のLANケーブルを選ぶとよいでしょう。
ちなみにネットで動画を見るのであれば、カテゴリ6以上を選ぶとスムーズに動画が見られます。
【ケーブルの素材や形での種類】
LANケーブルの配線部分であるケーブル。そのケーブルに使われている素材や形が地用用途に合わせて変化できるよう種類分けされているのです。では一体どんな種類があるのでしょうか。以下で説明させていただきます。
●UTPケーブル
一般的なLANケーブルはこの形状です。家庭用ではこのタイプで基本的には問題ないといえるでしょう。
●STPケーブル
ネットワークが混雑する場合に向いているケーブルです。ケーブル内に電子信号のロスを抑えるためにシールドで保護がされています。またシールド部分が2重になっているケーブルもあります。
●フラットケーブル
ケーブル部分が平ぺったくて薄いのが特徴です。踏み付けられても大丈夫な構造で、カーペットと床の隙間に通して使ったりもします。
●巻取りケーブル
長いケーブルの余り部分で配線がゴチャゴチャするのがイヤ。という人のためのケーブルです。余った長さのケーブルを巻き取って整理してくれます。
●野外用ケーブル
耐水性の優れたケーブルです。内部にホイル加工がしてあります。
●ケーブル内の単線、より線
ケーブル内の銅線が太い1本の単線と7本の細い銅線に分かれている「より線」があります。単身は曲げたりするのが困難ですが、通信速度は安定しています。また、より線はケーブルを曲げたりするのに向いてますが、通信速度が不安定です。
このほかにもさまざまなケーブルがあります。自分の用途に合わせたケーブルを選ぶとよいでしょう。
【DIY】自分でLANケーブルを配線しよう-壁に固定バージョン-
自分でLANケーブルを配線するのは、インターネット用のルーターとパソコンをLANケーブルで繋ぐだけで配線は完了します。配線が簡単なのですが、ルーターとパソコンの距離の関係で、LANケーブルが長く余ってしまう場合があります。
余ったケーブルが床に広がっていると、見た目が悪いですし、足に引っ掛けて転ぶおそれもあります。できるだけ綺麗にケーブルをまとめてスッキリさせたくなりますよね。そんなケーブル納め方の一つで壁に固定する方法があります。
それは壁部分を画びょうやステップル、ケーブルカバーなどで固定させる方法です。少しの手間でLANケーブルをまとめてスッキリさせます。
【DIY】自分でLANケーブルを配線しよう-壁に埋め込みバージョン-
壁のLANケーブルも気になる。もっとスッキリさせる方法はないの!?という場合には、LANケーブル自体を壁の中に通すという方法があります。この作業はとても手間と知識・経験が必要となる作業になりますが、確実にスッキリ収めることが可能です。
LANケーブルを壁の中に通す方法は、コンセント部分から通す方法があります。まずはそのままコンセントカバーをいったん外して、LANケーブルを壁の中に通します。そして必要な場所からLANケーブルを出すことで完了です。
この作業を行おこなうと、劇的にケーブルが整理されます。しかし、作業自体はとても知識と経験を要します。また誤って感電しないようブレーカーを落としてからおこなう必要もあります。
そして電気配線部分は資格が必要ですので、資格のない人はくれぐれも取り扱わないよう注意してください。
配線するときに気をつけたいポイントや注意点
LANケーブルの配線は誰でもできるのですが、専門的な知識や経験がないと配線が難しい場合もあります。先ほどの説明のように壁の中にLANケーブルを通す場合は、電気工事の知識や経験も必要になってきます。
また、複数のLANケーブル使う際は、ついついスイッチングハブというLANケーブルを挿す場所に複数挿してしまうのですが、これはよくありません。
これ以外にも、LANケーブルの長さが10メートルを超える場合も注意が必要です。両方とも通信速度が遅くなるなどの影響が出やすくなります。
このように配線の知識だけでなく、通信速度に関しても知識がないと思わぬ結果になってしまいます。通常とは違う配線をする場合は、しっかり知識を得てからおこないましょう。
また配線の経験が浅い、または全くない人は業者に依頼をするほうが確実で安心かもしれません。
自分で挑戦するのも知識や経験を得られるのですが、LANケーブルではない配線に影響を与えて、大きなトラブルに…。なんて可能性もあります。一大事になる前に、業者に依頼して業者の動きを見たりアドバイスをもらうのがDIYへの道ともいえます。
まとめ
誰でもおこなえるLANケーブルの配線ですが、LANケーブルの種類も多く、複雑な配線は知識があったほうがスムーズです。ただ、そんなLANケーブルの配線がうまくいけば通信速度も上がり、インターネット環境が圧倒的快適になります。
自分でDIYできれば一番なのですが、経験や自信がない場合はネット環境のプロに依頼をするのがよいでしょう。プロの人は専門知識が豊富ですので、的確な作業と相談すればさまざまなアドバイスをもらえます。
いつかは自分でもLANケーブル配線のDIYをしたいと考えている人は、そのような業者を通す方法もよいでしょう。
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