天井のシーリングライト取り付けは自分でできる!照明器具の設置方法
シーリングライトは基本的に自分で取り付けができますが、設置場所の状況や照明の種類によっては業者に頼んだほうがよいことがあります。天井についている、照明を取り付ける部品である引掛シーリングの種類が適合しないときには、引掛シーリングを取り替える工事が必要です。
引掛シーリングの取り付けは電気工事士の資格がなければできませんので、業者に頼みましょう。業者に頼めば、いろいろな種類の照明を楽につけてもらうこともできるのでおすすめです。このコラムでは、シーリングライト取り付けを自分でする方法と、業者に頼んだほうがよい判断方法、費用を解説します。
目次
シーリングライトの取り付け方法
シーリングライトは天井に貼りつけるように設置できる照明器具で、スマートでおしゃれなので人気です。天井に照明器具の固定と電源の供給を兼ねた「引掛シーリング」という部品がついていれば、基本的にシーリングライトは工事などをしなくても取り付けができます。シーリングライト取り付けを自分でする方法を解説します。
引掛シーリングを確認しよう
もしも天井に引掛シーリングがついていない場合、そのままではシーリングライトを取り付けることができません。業者に頼んで、引掛シーリングを設置してもらいましょう。
引掛シーリング自体はホームセンターなどで販売されていることもありますが、取り付けの作業をするには電気工事士の資格が必要です。たとえ自宅であっても、自分でおこなってはいけません。
引掛シーリングにはいくつかの種類があり、なかにはシーリングライトに対応していないものもあります。取り付ける底面に突起があるものや、ネジが突き出しているものはシーリングライトの接続部分をはめ込むことができないので、取り付けることができません。
また、引掛シーリングには耐えられる重量が決まっています。天井に埋め込まれている形の引掛シーリングはより重い重量に耐えられますが、それ以外のものは「スペーサー」という補助部品が別途必要になる場合があります。
ファンつきなど、重量のある照明はとくに注意が必要です。シーリングライトの取り扱い説明書には適合する引掛シーリングの種類が記載されていますので、あらかじめ確認しておきましょう。
既存の照明器具が取り付けられていて形状が確認できないというときには、照明器具を外して確認することができます。照明器具の外し方は、この次の項目で解説します。
もしも取り付けができない引掛シーリングだった場合には、交換の工事が必要です。引掛シーリングの交換も、電気工事の業者に依頼をしましょう。電気工事業者については、この後の「引掛シーリングの取り付けは自分ではできない」をご覧ください。
シーリングライト取り付けの手順
引掛シーリングが適合するものであれば、自分でシーリングライトを取り付けることができます。既存の照明器具がついていればまずそれを外さなければいけませんので、その手順も一緒に解説します。
取り付ける際には、シーリングライト本体を天井まで持ち上げる必要があります。踏み台などでしっかりと足場を確保し、安全に配慮しながら作業をおこないましょう。
・ペンダントライトの外し方
天井からコードでぶら下がっている形の照明がペンダントライトです。コードは引掛シーリングに爪で引っ掛けられているだけですので、ここを外せば簡単に外すことができます。
- 引掛シーリングに接続されているアダプタの左右にボタンがありますので、それを押します。
- ボタンを押したまま反時計回りに回すと、引っ掛かりが外れて照明が外れます。
- 落としてしまわないよう、本体を支えながら外しましょう。
・シーリングライトの外し方
- 下側のカバーを反時計回りに回して外します。
- 本体の中央にある丸い部分がアダプタです。このアダプタの横に小さなコネクタが接続されていますので、これを抜きます。
- アダプタの中央にあるレバーを引くと、アダプタ以外の本体部分が外れます。
- アダプタの横についているボタンを押しながら、アダプタを反時計回りに回して外します。
・シーリングライトの取り付け方
- シーリングライトのアダプタについている爪を引掛シーリングの穴に差し込み、時計回りに回します。
- 本体をアダプタに取り付けます。アダプタの爪にカチッと引っ掛かるまでしっかりと押し込みましょう。
- アダプタについているコネクタを、本体の接続部分に差し込みます。
- カバーを本体にかぶせ、時計回りに回して本体の端にある爪に引っ掛けて固定します。
- 電気をつけてみて、正常に点灯するか確認しましょう。
引掛シーリングの取り付けは自分ではできない
天井の照明器具を取り付けるための引掛シーリングを取り付けるには、天井裏の配線に手を加える必要があります。これは感電や火災のおそれがある危険な作業であるため、電気工事士の資格がない人はおこなうことができません。
では、どのような場合に業者に工事を依頼しなければならないのか、その判断基準を解説します。業者の費用がどれくらいなのかもみてみましょう。
引掛シーリングの取り付け工事が必要なのはこんなとき
引掛シーリングの取り付け工事が必要なのは、今までなかった場所に照明器具を新設、移設したいときです。引掛シーリングがない場所に照明器具を取り付けたいのであれば、当然そこに新たに配線を引き、引掛シーリングをつける工事をしなければいけません。
また、既存の引掛シーリングが取り付けたい照明器具に適合していないときや、著しく劣化しているというときには、引掛シーリングの交換が必要です。ひび割れや変色がみられたり、天井や照明器具との接続部分に隙間があったりといった場合は、交換したほうがよい目安です。
業者に頼んだ場合の費用
既存の引掛シーリングを交換するときの費用は3,000円~5,000円程度が相場です。引掛シーリングを新設するなら、8,000円~12,000円程度が相場といったところでしょう。引掛シーリングはそのままで、シーリングライトの取り付けや交換だけなら、3,000円程度でも可能です。
とくに新設の際は大規模な工事になるケースもあり、費用が高くなることも考えられます。実際の費用は変動する可能性があるので、まずは業者に見積りを取って確認することをおすすめします。
照明器具の取り付けは業者依頼がおすすめ
シーリングライトの取り付けは自分でも可能ですが、業者に頼めばより楽に設置ができます。業者に頼むメリットはそれだけではなく、取り付ける照明の選択肢が広がるというところにもあるのです。業者に照明器具の工事を依頼するメリットをご紹介します。
直付けの照明を交換できる
照明には引掛シーリングを使わず、天井や壁に直接設置されている直付けの照明もあります。こういった照明は作りつけのため交換はできないと考えている人が多いかもしれません。しかし、業者に頼めば直付けの照明を外して照明器具を変えたり、引掛シーリングを取り付けて簡単に交換できるようにしたりすることも可能なのです。
埋込式など特殊な照明を取り付けられる
天井などに埋め込まれているダウンライトなどは、工事しなければ取り付けることができません。また、シャンデリアなどの重量がある照明器具、吹き抜けの天井などの高所にある照明器具も、自分で設置や交換をするのは危険です。このような特殊な照明器具を取り付けたいときには、業者に依頼するようにしましょう。
弊社では、照明器具に関する電気工事に対応している業者を無料でご紹介しています。見積りは無料ですので、自分では照明器具の取り付けができなさそうだとお悩みの際には、一度ご相談ください。
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