BSアンテナ取り付け工事はDIYも可能!設置方法と業者の費用相場

BSアンテナ取り付け工事はDIYも可能!設置方法と業者の費用相場

BSアンテナの取り付けは自分でも可能ですが、業者に頼んだほうがより確実です。アンテナの設置には繊細な調整が必要で、電波状況などによってはうまく映らないことがあります。また、施工に不備があると落下の危険もあります。もし自分でおこなう場合は、必ず手順を守って安全におこないましょう。

このコラムでは、アンテナ取り付けの手順や注意点、業者に頼んだ場合の費用についても解説します。不安な場合は無理せず、業者に頼みましょう。

作業前に確認しておくこと

電波を受信できる環境が整っていなければ、アンテナを設置してもBS放送を見られない場合があります。また、設置後の事故やトラブルを防ぐためにも、事前の確認が大切です。BSアンテナの取り付けをおこなう前に以下のようなことを確認しておきましょう。

設置場所を決めよう

設置場所を決めよう

BSアンテナを設置できる場所はおもに、「ベランダ」「外壁の側面」「屋根上」があります。自分で取り付け工事をしたいのであれば、ベランダへの設置が安全です。屋根上や壁面に取り付けたい場合は転落のおそれがあって危険なので、業者に依頼しましょう。

設置場所の電波状況をチェック

設置したい場所を決めたら、そこがBS放送の電波を十分に受信できるかどうかを確認します。大まかな目安としては、午後2時ごろに直射日光があたっている場所であれば、電波を受信できると考えてよいでしょう。

BSは上空の人工衛星から電波が発信されており、アンテナはその人工衛星の方向に向けて設置する必要があります。アンテナの設置角度は地域によって決まっているので、アンテナの説明書を確認しましょう。

方向がわかったら、その方向に電波を遮る壁や樹木、高い建物などがないかも確認します。もしも遮蔽物がある場合には別の設置場所を検討するか、ケーブルテレビなどアンテナ以外の方法で受信する方法もあります。

確実に固定できるか

ベランダにBSアンテナを設置する場合、手すりの部分にアンテナの根元を挟み込むようにして固定することがほとんどです。その際には、必ず確実に固定しなければいけません。数kgの重さがあるアンテナがもし落下し、そこに人や車などがあれば、重大な事故につながる危険があります。

ベランダの手すりの形状によっては取り付けに特殊な金具が別途必要だったり、そもそも取り付けができなかったりする場合があります。設置するベランダに対応しているBSアンテナを用意しましょう。

視聴環境と必要な機器を確認

BS放送を見るためには、テレビもBS放送に対応している機種である必要があります。テレビにもともとついているリモコンにBSのボタンがあれば、そのテレビはBSに対応しています。BS放送に対応していない場合には、別に「BSチューナー」を取り付けましょう。

また、BS放送を視聴するテレビが複数ある場合、受信した電波をそれぞれのテレビに振り分ける「分配器」や電波を増幅する「ブースター」という機器を使うことがあります。ひとつのテレビでBS放送と地上デジタル放送を両方視聴したい場合には、電波を種類ごとに分ける「分波器」という機器も必要になる場合があります。

テレビを視聴する環境によって必要な周辺機器が変わってきますので、あらかじめ確認して用意しておきましょう。なにが必要なのかよくわからないという場合には、電気工事の業者に相談してみるのが確実な方法です。

BSアンテナ取り付け工事の手順

BSアンテナを自分でベランダに取り付ける手順を解説します。確実に施工するために、手順をよく確認して慎重におこないましょう。取り付けにはアンテナ本体以外に、取り付け金具やケーブルが必要です。必要な部品が一式セットで販売されているものもあります。

すべての道具・部品にひもを結ぼう

すべての道具・部品にひもを結ぼう

作業中に手元が滑ったり、強風が吹いたりして道具や部品がベランダの外へ落ちてしまうと非常に危険です。そのような事故を防ぐため、すべての道具や部品にひもをつけ、ベランダの手すりなどに結んで落下を防ぎましょう。なにより安全が第一です。

アンテナの取り付け

最初に、アンテナの土台をベランダの手すりに固定します。取り付け金具で手すりを挟み込み、レンチなどを使ってネジをしっかりと締めましょう。アンテナ本体を取り付けることを考慮して、丈夫に十分なスペースを確保できる位置に取り付けるのがポイントです。角度の調整がしやすいように、金具が垂直であることを確認しておきましょう。

アンテナ本体を取り付ける前に、アンテナの縦方向の角度を調整しておきます。角度は地域によって決まっています。アンテナ本体に地域ごとの目盛りがついていることが多いので、それを見て調整しましょう。

土台に、アンテナ本体を取り付けます。また後で横方向の角度を調整するのでこの段階では仮止めにしておきますが、落下しないようぐらぐらしない程度に固定しておきましょう。

ケーブルの接続

取り付けたアンテナと室内のテレビをケーブルで接続します。アンテナの前面に突き出しているアームの先端部分を「コンバーター」といい、円盤状の部分に反射した電波をキャッチする部品です。このコンバーターの下部にケーブルを接続します。

接続したケーブルをアンテナのアームやベランダの手すり、床や壁を這わせて室内に引き込みましょう。エアコンの配管が通っている穴や換気口にケーブルを通します。窓のサッシの隙間に取り付けられる、薄く平べったいケーブルもあります。

引き込んだケーブルを、テレビの「BS/110度CS」と表示されている端子に接続しましょう。必要に応じて途中に分配器やブースター、分波器を取り付けます。

テレビの設定

BSアンテナが受信した電波をテレビに送るには、テレビからアンテナに電気を送る必要があります。そのために、テレビがアンテナに電源を供給するように設定をしましょう。

設定の方法はテレビのメーカーや機種によって異なる場合がありますので、テレビの取扱説明書をご確認ください。基本的にはリモコンの「BS」を押して入力をBS放送に切り替えた状態で、メニューの「受信設定」を選び、「電源供給」をONにするといった手順です。

角度の調整

電波を受信できるよう、アンテナの角度を微調整しましょう。雨やくもりの日には電波が弱くなり、調整が難しくなりますので、晴れの日におこなうのがおすすめです。アンテナを向ける方角は地域によって微妙に違いますので、アンテナの説明書を確認しましょう。アンテナ本体に目安が表示されていることもあります。

テレビの設定を「受信設定」などにしておくと、電波の受信状況を目盛りで確認することができます。目盛りが50以上になれば、快適に視聴ができるレベルと考えてよいでしょう。

アンテナの角度を少しずつ変えながらテレビをチェックして、十分な電波を受信できる角度に調整します。電波の受信には少し時間がかかりますので、動かしたら数秒待って電波状況を確認し、また動かすという動作を繰り返すのがポイントです。最適な角度や受信状況を正確に確認できるスマホのアプリもありますので、それを使うのもよいでしょう。

角度が定まったら、仮止めしてあったところのネジをしっかりと締めて固定します。最後に、BS放送の番組を問題なく視聴できるかテレビを確認して、問題なければ工事は完了です。

「難しそう…」無理せずプロにご相談を!

自分で取り付けるのが難しそうだという場合は、業者に依頼するのがおすすめです。業者に頼むと工事費用がかかってしまいますが、できるだけ費用を抑える方法はあります。アンテナ設置を業者に依頼するメリットや、費用について解説します。

業者に設置してもらうメリット

業者に設置してもらうメリット

アンテナの施工には確実に固定したり角度を調整したりと、繊細で慎重な作業が求められます。DIYで取り付けをする場合は、よほど慣れている人でなければかなりの時間と手間がかかるでしょう。業者に施工をしてもらえば、そのような時間と労力を節約することができます。

DIYではうまく受信ができなかったり、落下によって人やものに損害を与えたりというリスクもあります。そういった施工不備のリスクも、業者に依頼すれば回避することができるのです。

また、自分では設置が難しい場所に設置したい場合や、ケーブルを壁のなかに通したい、複数の部屋で視聴したいといった要望にも、業者なら対応できることがあります。安全に早く、きれいに施工ができるということが、業者のメリットだといえるでしょう。

BSアンテナ設置の費用相場

BSアンテナの取り付けを業者に依頼する場合、設置場所によって費用が変わってきます。取り付けの難易度や危険度が高い場所は作業員の人件費が高くなり、追加の部品が必要な場合は部品代が加算されるからです。

電波状況や視聴環境、施主の要望によって追加の部品や工事が必要になる場合は、それに応じて追加の費用が発生します。そのため全体の費用は状況によって変動しますので、実際の料金は業者に見積りを作成してもらって確認しましょう。以下は、一般的な料金の相場です。

BSアンテナ取り付け工事の費用相場
ベランダ手すりに設置 7,000円~14,000円程度
ベランダコンクリートに設置 10,000円~17,000円程度
壁面に設置 10,000円~18,000円程度
屋根上に設置 13,000円~22,000円程度
追加費用
ブースターの設置 16,000円~45,000円程度
分配器の設置 5,000円~25,000円程度
分波器の設置 2,000円程度
壁内への配線 5,000円程度

費用を抑える2つのポイント

業者にアンテナの取り付けを頼むと費用がかかってしまいますが、ポイントを押さえればできるだけ安く抑えられるかもしれません。ぜひ実践してみてください。

・電気工事業者に直接依頼する
家電量販店などでアンテナを購入し、一緒に工事も依頼した場合、その工事費用には家電量販店が業者を手配する仲介手数料が含まれます。そのため、アンテナ本体だけを購入し、取り付け工事は電気工事業者に直接依頼したほうが、全体の費用が安くなる場合があります。アンテナを購入する際には、料金の内訳をよく確認しましょう。

・相見積りで安い業者をみつける
電気工事業者に依頼する場合でも、業者によって料金はさまざまです。1社だけを見て決めるのではなく、複数の業者から見積りを取ってみて比較検討しましょう。そうすることで、もっとも料金の安い業者を選ぶことができます。

業者を選ぶのが面倒だという場合には、弊社にご相談ください。弊社では、BSアンテナ取り付けに対応できる電気工事業者を無料でご紹介するサービスをおこなっています。ご要望にお応えできる最適な業者を、弊社のスタッフが厳選してご紹介します。見積りは無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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