BSアンテナの設置方法と注意点を紹介!工事依頼が必要な場合も
BS放送を見るためには、BS対応のテレビとアンテナが必要です。そして、アンテナを設置するためには条件があります。
BS放送は人工衛星からの電波をアンテナで受信することによって視聴可能になるので、確実に電波を受信できる場所に設置しなくてはなりません。設置場所はおもに高所作業となるため、ご自身でおこなうには難しい場合があるのです。
そこでこの記事では、BSアンテナを自分で設置できる場合とできない場合の条件やBSアンテナの選び方や設置方法についてご紹介します。BSアンテナを設置したいけど詳しいことがわからないという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
BSアンテナを設置する前にBS放送が見られる状態か確認しよう
BS放送を見るためにアンテナを設置することは大切ですが、テレビがBSに対応していなければ準備としては不十分です。まずは自宅のテレビがBSに対応しているかどうか確認してみましょう。
確認するポイントは、ロゴの有無と端子の有無の2点です。BS対応のテレビには、多くの場合「BS」「BS対応」というロゴがついています。ロゴの場所は決まっていないので、テレビの前面や側面などをくまなく探してみましょう。
そして、ロゴが見つからない場合でも端子を見れば判断できます。テレビの側面か裏側に配線をつなぐ端子があるでしょう。そこに「BS入力」などBS放送に関わる配線をつなぐ場所があれば対応しているテレビです。
ロゴも端子も見つからない場合は、BS非対応のテレビということになります。そのままではBS放送を見ることはできないので、BS対応のテレビに買い替えましょう。
BS・CS・4K8Kなど見たいものによって選ぶアンテナは変わる
人工衛星からの電波で見られるようになるのは、BS放送だけではありません。CS放送や新4K8K放送も対象です。これらは、チャンネルの数や使われている人工衛星、電波の流れに違いがあります。
衛星放送には右回旋の電波と左回旋の電波があり、対応するアンテナの種類が異なります。無料で見られるものが多いのは右回旋の電波で、約5,000円前後で購入可能です。
左回旋の電波を受信して見られる番組にはBS・CS・新4K8Kが含まれています。有料契約が必要なものが多いですが、見られる番組の幅が広がるので、より多くの番組を楽しみたいという方におすすめです。
現在は右回旋と左回旋両方の電波に対応しているアンテナが多く販売されていて、約1万円前後でアンテナと金具、ケーブルなどの最低限のセットをそろえることができます。
自分でアンテナを設置したという方は上記の内容を考慮して、自分に合うものを選択しましょう。さらに【自分でできる設置場所はベランダ】で解説する、BSアンテナ設置の条件や手順を確認しましょう。
ここまでの調査の段階で疲れてしまって、自分で設置するのが面倒と思った方は、弊社にお電話ください。お住まいの地域に合わせて、迅速にBSアンテナ設置の対応ができる業者を手配いたします。
自分でできる設置場所はベランダ
ご自宅に最適なアンテナがわかったら、今度はご自身で設置可能かどうかを確認しましょう。BSアンテナを設置できる場所は、おもに屋根上・壁面・ベランダ・室内の4ヶ所です。
このうち、屋根上と壁面に設置する場合は業者に依頼する必要があるので、【新築や引越しの場合は地デジとセットがお得】の費用相場を参考に業者探しをはじめましょう。
そしてベランダと室内にアンテナを置くタイプは、条件を満たせば自分で設置することができます。その条件というのが、ベランダや窓の方角と障害物の有無です。
BSの電波は、南南西の方角で受信します。そのため、ベランダや窓が南南西にないとまず電波を受信することができません。また南南西を向いていたとしても、すぐ近くにビルや大木などの障害物がある場合は、電波の通り道をふさいでしまうのでアンテナを設置することができないのです。
上記の条件をどちらもクリアしている場合は、自分でアンテナを設置することができます。やり方を覚えて挑戦してみましょう。
ただし、電波が弱いと室内用のアンテナでは映像が安定しないなどのトラブルが発生するおそれがあります。そのため、ここでは比較的安定して電波の受信ができるベランダに設置する方法を詳しく解説します。
アンテナ設置は風の弱い晴れた日にしよう
作業をおこなう際には、まず天気を確認しましょう。BSアンテナの設置に向いているのは、風のない晴れた日です。
風が強い日は、部品が飛ばされたりアンテナ本体が風にあおられたりするおそれがあります。部品が落下すると周囲の人がケガをする危険性があるので、十分注意しましょう。
また、悪天候の日は電波が弱くなります。アンテナ設置後におこなう映像の調整などが難しくなるので、雲が少ない日に作業をおこなうのがおすすめです。これらの条件が整っていたら、下記の手順に従ってアンテナを設置してみましょう。
電波の方向を確認して金具を設置する
前述したように、BSの電波は南南西から来ます。アンテナ本体が南南西を向くように、まずは金具を設置しましょう。
ベランダの手すりを挟むようにして、支柱が外側につくように金具を取り付けます。このとき、金具がまっすぐに固定されていないとアンテナを取り付けた時に角度が狂ってしまうので、支柱が地面と垂直になっていることを確認しておきましょう。
また、金具はナットを締めて固定するのですが、緩いと調整時のずれの原因になります。ゆすってもぐらつきがなくなるくらい固く締めておきましょう。
アンテナとケーブルを取り付ける
アンテナは、金具に取り付ける前に仰角の調整をします。仰角というのは、アンテナがどのくらい空の方向を向くかという角度のことです。仰角は地域によって異なります。アンテナを取り付ける金具に地域ごとの適正角度が記載されているはずなので、それをもとに調整しましょう。
仰角の調整ができたら金具への取り付けです。まっすぐ支柱に取り付けて、ぐらつきがないように固定するのですが、横方向の角度は最後に微調整をおこないます。固定用の金具をきつく締め過ぎないように注意しましょう。
そして、アンテナケーブルをアンテナに接続してから室内に引っ張ります。テレビのBS用の端子に奥まで差し込んで接続できたら準備完了です。ここで接続する端子を間違えたり、ケーブルの差し込みがあまかったりすると、映像が映らないおそれがあるので、細部まで注意して作業しましょう。
テレビの設定
ケーブルがつながったらテレビの電源をつけてメニューを開き、BSアンテナからの電源供給をオンにします。細かい設定方法はテレビの機種によって異なるので、テレビの取扱説明書などを確認しましょう。
そして、最後にアンテナ本体の左右の角度調整をおこないます。テレビのメニューで「受信レベル」を開いて、数値を見ながらおこないましょう。
左右の角度調整は、1度動かして5秒待つという作業をくり返します。BSを見るための受信レベルは50以上が必要なので、50以上になるまでゆっくり調整をくり返しましょう。
受信レベルが50以上になったら、横方向の調整で仰角がずれていないかを確認し、少しでもずれていたら元の角度に戻しておきましょう。
どうしても電波の受信レベルが上がらないときはブースターを活用
ここまでにご紹介してきた方法で、BSが見られるようになる場合がほとんどです。しかし、受信レベルが上がらず映像が安定しないという場合もあります。そのときはブースターを活用しましょう。
ブースターは電波を増幅させる機器です。これを取り付けることで受信レベルを上げて、安定した映像を見ることが可能になります。
ただし、ブースターにはBSに対応していないものもあるので、購入の際はBS対応のものを選んで購入するようにしましょう。また、ブースターでどの程度電波を増幅させるかは自分で調整することになります。大きすぎても小さすぎても映像は安定しないので、細かい調整が苦手という方は、業者に依頼しましょう。
弊社がご紹介する業者は、アンテナの設置だけでなく、アンテナの周りの部品の設置や調整もおこなっています。「BSアンテナ設置までは頑張ったけど映像が安定しない……」という場合でも遠慮なくお電話ください。
新築や引越しの場合は地デジとセットがお得
屋根上や壁面などにBSアンテナを設置する場合もですが、新築や引越しで地デジ用のアンテナもないという方も業者に工事を依頼しましょう。
屋根上や壁面にアンテナを設置する場合、足場の不安定な高所作業になります。素人がおこなうのは危険ですし、細かい調整などもしにくいのでプロの力が必要になるのです。
そして地デジとまとめて依頼するのがおすすめなのは、日程調整を何度もおこなったり作業費が2回ぶんかかったりするのが面倒でもったいないからです。
余計な時間やお金をかけなくて済むように、BSが必要かどうか今後設置する可能性があるかどうかをよく考えてから依頼の電話をしましょう。
業者にアンテナ設置を依頼した場合の費用相場
業者にBSアンテナの設置を依頼した場合、約1万5,000円~3万円が相場です。設置するアンテナの種類、設置場所、必要な配線の長さなどで細かい金額は異なるので、詳細が知りたい場合は、見積りを取りましょう。
ただし、見積りを取る時点で費用がかかるという業者もいます。弊社では見積りを無料でおこなっている業者をご紹介することもできるので、業者探しに迷っている方は一度弊社にご相談ください。
正式な依頼後でなければ、見積り後にキャンセルしてもキャンセル料がかかることはほとんどないので、まずは相談だけでもかまいません。お電話お待ちしております。
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