壁のスイッチで照明の使いやすさは変わる!?理想の電気スイッチとは
壁のスイッチを交換するには電気工事士資格が必要になります。なぜなら、無資格での作業は、法律で禁止されているためです。資格がなければ業者に依頼し、資格があるのであれば、手順に注意しながら作業をおこないましょう。
本記事では、有資格者、無資格者それぞれに向けてスイッチ交換の際の手順や依頼方法を解説しています。また、業者に依頼した際の費用についてもあわせて紹介していきます。この記事を読むことで、自分の希望をより明確化しスイッチ交換を成功させてください。
目次
スイッチ選びに役立つ基礎知識をつけておこう!
「スイッチを付けたもののなんかイメージと違う……」せっかく壁のスイッチを交換するなら自分の理想どおりにしたいですよね。ここでは、スイッチの種類や機能性について詳しく解説していきます。また、スイッチのデザイン性についても触れていきますので、スイッチ交換の際に参考にしてみてください。
スイッチの種類はたくさんある!
「スイッチ」といっても、さまざまな種類があります。以下に各スイッチの機能性や外見の違いについてまとめてありますので、ご自分の希望に合うものを探してみてください。
・スイッチ付きコンセント
スイッチ付きコンセントとは、壁につけるスイッチとコンセントの差し込み口が一体となったスイッチです。スイッチ部分は扉のように開けることが可能であり、中にコンセント部分が内蔵される形となっています。
・片切スイッチ
特徴として1ヶ所のスイッチで点灯・消灯をおこないます。片切スイッチとはもっとも主流なスイッチなので、スイッチといえば、このタイプを想像される方も多いでしょう。
また、片切スイッチには、「ワイドスイッチ」「タンブラースイッチ」といったものも存在します。なかでもワイドスイッチは、多くの住宅に採用されているタイプで、スイッチ部分は大きく、軽く押すだけで点灯・消灯が可能です。
一方、タンブラースイッチとは、つまみを十字方向どちらかに倒すことで点灯・消灯が可能な片切スイッチとなります。
・調光器付きスイッチ
調光スイッチとは簡単に照明の明るさ調節が可能なタイプで、スライド式やダイヤル式があります。調光用の照明に変える必要があるものの、利便性はとても高いスイッチです。
・3路スイッチ
1ヶ所の照明を2ヶ所のスイッチで点灯・消灯できるタイプです。このタイプを3路スイッチとよび、玄関や廊下、階段の上下などで多く使用されています。2ヶ所でひとつの照明を制御することで暮らしやすさの向上に役立っています。
・タイマースイッチ
その名のとおりタイマー機能が付いたスイッチで、自動で点灯・消灯してくれるスイッチです。そのため、浴室やトイレなど、照明の消し忘れをする心配もありません。また、点灯も可能ですので、帰宅に合わせて玄関を照らすといった使い方も可能です。
・ホタルスイッチ
ホタルスイッチの特徴は、照明を切った状態のとき、ホタルのようにスイッチ部分が光る点です。そのため、暗闇でもスイッチの位置がわかりやすく、点灯・消灯を簡単におこなうことが可能です。
・パイロットスイッチ
パイロットスイッチの特徴は、使用している際に内蔵されたランプが点灯することで、スイッチのオン・オフが目視しやすい点です。オフの状態であればランプが消灯するため、消し忘れも少なくなります。たとえば、換気扇のスイッチなどに使われることが多く、運転状態であることを、一目で判断することが可能です。
・リモコンスイッチ
付属しているリモコンによって遠隔操作が可能で、スイッチから離れた状態でも点灯・消灯ができます。このタイプは寝室などで利用されることが多く、起き上がらなくても照明を消せる利便性を兼ね備えています。
・センサー付きスイッチ
センサー機能により、人の動きを感知してスイッチを触らずとも点灯することが可能です。たとえば、玄関や廊下など、人の出入りに合わせて、自動で照明をつけてくれる優れものです。また、自動的に消灯するため、消し忘れがおこることもありません。
スイッチは種類だけじゃない!デザインにも注目してみよう
ここまでスイッチの種類や機能性について解説してきました。ここからは、スイッチのデザインについて簡単に紹介していきます。デザインはおもに2種類にわかれており、お好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
・ラウンド型
ラウンド型は、スイッチの外周が丸みを帯びたデザインとなっています。
・スクエア型
スクエア型は、スイッチの外周が四角張ったデザインとなっています。
【注意】壁のスイッチ交換には電気工事士の資格が必要!
壁のスイッチ交換には電気工事士資格が必要です。無資格での作業は法律で罰せられてしまいますので注意が必要です。ここでは、電気工事士とはどういった資格なのか、もし法律に反した場合、どのような罰が科せられるのかを簡単に見ていきましょう。
「電気工事士」という資格について
電気工事士とは、電気工事をおこなう際に必要な資格です。電気工事において、スイッチの交換など一見簡単に思える作業でも、感電のリスクや火災を引き起こすおそれがあります。
このような事故が起きないよう、電気工事には法律にのっとったルールが定められているのです。そのため、電気工事においては電気工事士資格を必要とし、知識や技術を持った有資格者が作業することが義務づけられています。
もしも、無資格者が電気工事をおこなった場合、罰則として3万円以下の罰金、または3ヶ月以下の懲役が科せられてしまいます。電気工事士資格がなければ、絶対にスイッチ交換をむやみにおこなうことはやめましょう。
また、本記事では資格をお持ちでない方に向けて、「資格がない場合は業者に依頼しよう!」 の項目を用意しております。費用や依頼先について詳しく解説していますので、参考にしてください。なお、資格をお持ちの方は次章の「【有資格者向け】壁スイッチの交換方法」で具体的な交換手順を紹介していますので、そちらをご覧ください。
【有資格者向け】壁スイッチの交換方法
ここでは、壁のスイッチの具体的なDIY手順を解説していきます。また、必要な道具やDIYにかかる費用も紹介していますので、自分で壁のスイッチを取り付ける際の参考にしてみてください。
壁スイッチ交換に必要な道具と費用を確認しよう!
以下は壁のスイッチ交換に必要な道具になります。
・スイッチ本体:500円~5,000円程度
スイッチは、化粧カバーと一体型で販売されているものもあります。
・マイナス・プラスドライバーなどの工具:500円~3,000円程度
スイッチの取り付け枠や電線の取り外しに使用します。
・ニッパー:2,000円~5,000円程度
基本的には、ドライバーで電線を外しますが、むずかしい場合にニッパーで切断します。
・絶縁テープ:100円~1,000円程度
電線をおおうビニールに傷などあった場合は感電のリスクを伴うので、予防のために絶縁テープで保護します。
・紙ヤスリ:500円程度
電線自体に変色などの劣化があった際、電気のとおりが悪くなることがあります。そのため、変色部分を研磨し、電気のとおりをよくする際に使用します。
スイッチを交換する際の手順を解説!
スイッチ交換をおこなう手順は以下になります。
手順1.感電の危険性もあるため、ブレーカーを落としましょう。
手順2.スイッチの化粧カバーは、ネジで固定されているのでプラスドライバーで外します。
手順3.化粧カバーを外すと、スイッチは取り付け枠(スイッチを固定する金具)で固定されています。その際、取り付け枠はネジで固定されているのでプラスドライバーで外すことが可能です。
手順4.取り付け枠を壁の中から出し、スイッチにつながっている電線(黒・白二対)を取り外します。その際、はずし穴とよばれるマイナスドライバーが入る、縦に細長い穴があるので上から押すように差し込めば電線の取り外しが可能です。
また、どうしても電線が取り外せなければ、ニッパーで切断すると取り外すことが可能です。このとき、電線の銅線部分に変色があれば紙ヤスリで磨いておきます。
手順5. 交換するスイッチを用意したら、ストリップゲージ(くぼんでいる部分が電線の長さの目安)を確認しましょう。 数字が記載されていれば、それに合わせて黒・白2本の電線をニッパーで切断します。
手順6. 電線をスイッチに差し込んだら、取り付け枠にスイッチを装着し、壁にセットします。セットが済んだら、プラスドライバーで取り付け枠のネジを留めてください。
手順.7化粧カバーを取り付けて終了になります。
資格がない場合は業者に依頼しよう!
壁のスイッチを交換したいとき、電気工事士資格がない場合は業者に依頼する必要があります。そこで、ここでは依頼先や依頼した際の費用相場を紹介しています。業者に依頼される際の参考にしてみてください。
スイッチを交換した際の費用相場について
一般的な費用相場は、8,000円前後となっています。これは、あくまで作業費の目安であり、出張料などは含まれていません。また、スイッチの交換費用は部品代によっても大きく違います。ご依頼の際には、見積りをとって、交換にかかる費用についてよく確認しておきましょう。
依頼先や全体的な流れ
壁の電気スイッチ交換をお考えになった際は、家電量販店や電気工事業者に依頼することになります。その際は、相見積りをとり、交換にかかる費用を比較するとよいでしょう。かかる費用を見比べるだけでなく、作業内容も比較できるので、納得のいく依頼ができるはずです。
弊社では、電気工事業者を紹介するサービスをおこなっています。24時間365日電話での受付が可能ですので、お気軽にご相談ください。
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